最終更新日 2022年4月1日
このタイミングでArduinoIDEについて理解を深めておこうと思いました。
そもそもArduinoとは何を指すのか?この件はWikipediaの記述を参照ください。
2005年に北イタリアで発祥したマイコンプロジェクト と考えています。
独自のハードウエアおよびその開発環境(IDE)を組み合わせた、世界的に成功したプロジェクトという認識をしています。
Arduinoチームが定義した記載があります。
「Arduinoは、柔軟で使いやすいハードウェアとソフトウェアを使ったオープンソースの電子プロトタイピング・プラットフォームです。アーティスト、デザイナー、ホビイスト、そしてインタラクティブな物や環境を作りたいと考えているあらゆる人に向けたものです」オープンソースハードウェアということもあり、独自のハードウエアもクローンだったり派生モデルだったり把握できないほどの派生品が存在します。
Arduinoの組織自体も分裂騒ぎ等があって開発停滞期もあったようですが、現在では明確な営利団体Arduino Holdingとして活動されています。
2011年のmakezineの記事には『Arduinoが成功したのは、アナログ-デジタル入力を備えているからだろう。』とされています。PICだってアナログ-デジタル入力を備えてましたので、この記事は?ではありますが。
リリースノートが残されていますので経緯等も垣間見ることが出来ます。開発環境であるArduinoIDEですが、C言語風の「Arduino言語」によってプログラム(スケッチと称しています)を制作・コンパイル・デバッグ等し、それをArduinoボードに転送 等々するための「統合開発環境」です。この表現にはProcessingベースの環境を示していますが、ArduinoにはほかにWiringベースの開発環境も用意されています。ここではProcessingベースの環境を対象とします。
ハードウエアがArduino製であれば、ソフトウエア開発環境もArduinoIDEで当然といえます。ところがターゲットハードウエアがArduino製ではなく、たとえばTIのMCP430開発ボードだったりSTマイクロのSTM32開発ボードだったりした場合、その都度メーカが提供する開発環境を入手して習得しなくてはならないのは敷居が高いときがあります。
逆にハードウエアがArduino製であっても使い慣れたVisualStudioIDE環境を使いたい方も現実に見えます。
オープンソースということもあり、ArduinoIDEをMCP430やSTM32の開発に使用できるよう時間を注いだ人がいます。それは、ライセンスフィー等の問題がないことから自社製チップの開発者裾野を広げるのが目的だったり、学生が自身の知見を注ぐことが目的だったりしたのかと思います。
現在ArduinoIDEで開発できるChip/Moduleは多数あります。
- STマイクロ社 STM32F1、STM32F4
- Espressif社 ESP32、ESP8266
- マイクロチップ社 PIC32MX
- ・・・・
自分はArduinoIDEが好きです。結構曖昧な状態でBuildできてしまったりするところだったり、ターゲットチップの変更が容易だったりすることをが好きかな。
とはいうものの、デバッグ環境がチープです。本格的な開発には二の足を踏むかもしれません。
が、プロトタイピング・プラットフォームという趣旨からすると、ユーザの裾野の広さもあり、目的に近いことが実現できるのか短期間で確認ができることを実感しています。最終開発まではそれなりに時間がかかるでしょう。でも『使えそう』か『だめそう』が早い段階で確認できることに大いなる意味があります。その意味でもArduinoIDEは有意義かと考えています。
ArduinoIDEをターゲットデバイス用に構築するのですが、複数のターゲットが利用できるように構築してゆくと、ArduinoIDEが起動できなくなってしまうことがあります。実際に発生してしまいました。
Forumの書き込みによると、
Windows: ファイルC:\ Users \ YourUsername \ AppData \ Local \ Arduino15 \ package_index.jsonを削除する フォルダーC:\ Users \ YourUsername \ AppData \ Local \ Arduino15 \ cacheを削除する C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\package_index.json C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\package_index.json.sigの2ファイルを削除することで起動できるようになったとのことです。
ただ、一般的には再インストールして余分なキャッシュ情報を削除し、必要な環境のみ構築しなおすのがリーズナブルかと考えている次第です。
そこで、ターゲット環境毎にArduinoIDE環境整備手順を記録に残しておこうと思いました。大勢の人に対してではなく、自分個人の環境の再構築用の備忘録です。
RaspberryPiPicoをArduinoIDEで開発出来る環境整備が整いつつあります。
ボードマネージャには公式版と伯爵版があります。自分は伯爵版を使用しています。
- 公式版:
多分ArduinoIDEの最新版をインストールする事でボード環境は整っていると思います。
無ければボードマネージャからArduino Mbed OS RP2040 Boardsをインストールします。- 伯爵版:
【RaspberryPiPico/RP2040】をインストールします。
SeeedXIAORP2040はこちらをインストールする事を推奨しています。
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