最終更新日:2021年8月5日
WindowsOS環境下でArduinoIDEをインストールし、幾つかの手続きをすることで、USB接続されたBluePillに対して、Arduinoライクにプログラムを書き込む事が可能になります。 ArduinoIDE>ツール>ボード にて『STM32F103C』が選択出来るようになれば環境整備完了となります。
とはいうものの、実際にはBluePillに接続するデバイス用のライブラリが存在するか?Arduino用のライブラリが流用出来るか?等々を調査し、Build出来るかどうか確認する必要があります。[※検証の実行]また、プログラムをBluePillに書き込む際[※マイコンボードに書き込む]設定を間違えて実行すると折角ボードに書き込んだブートローダを簡単に壊してしまいます。
この辺りの情報を纏めておきたいと思います。
まずArduinoIDEの環境整備についてです。こちらの手順もRoger Clark 氏のサイトに情報があります。ここによると、
いずれのOSに於いても、
- Arduino IDEの最新版をダウンロードしてインストールします。Windows版は2020年1月8日時点で『ARDUINO 1.8.10』のようです。
- IDEを実行し、[ツール]メニューで[ボードマネージャー]を選択し、使用可能なボードのリストからArduino SAMボード(Cortex-M3)をインストールします。
- STM32ファイルを含むzipファイルを https://github.com/rogerclarkmelbourne/Arduino_STM32/archive/master.zip からダウンロードし解凍します。
※解凍後のフォルダ名はArduino_STM32-masterとなっているかと思います。次にWindowsOS特有の作業として、以下の選択設定作業をします。
- Arduino_STM32-masterフォルダーをMy Documents / Arduino / hardwareにコピーします。
※新規にArduinoIDEを構築した後は『hardware』フォルダも存在しないかもしれません。手動で作成してください。
C:\Users\[userName]\Documents\Arduino\hardware\Arduino_STM32-master- Arduino IDEを再起動し[ツール]-> [ボード]メニューにターゲットのSTM32F103C(BluePill)が選択出来るか確認します。選択出来るのであれば環境整備は完了かと思います。
- 実際にBootLoaderを書込済みのBluePillを接続し、Lチカのようなスケッチ例をBuildし実行してみます。
- ボード:Generic STM32F103C series
- Variant:STM32F103CB(20k RAM,128k Flash)※128k Flashが選択出来ない場合、何らかの間違いがありそうです。
- Upload method:
- シリアルポート:COMxx(Maple Mini)
- 書込装置:Arduino as ISP
2021年8月5日追記
- Arduino IDE2.0β環境が提供されていますが、この環境下でBluePillを使う術は確立できていません。
Arduino IDE1.8.x環境で使う必要があります。
ただ、Arduino IDE2.0β環境とArduino IDE1.8.x環境は一つのOS下で共存できるようです。ただ、環境ファイルは共通のような気がします。そして共存環境下でもArduino IDE1.8.x環境下にてBluePillのBuildは出来ました。- 最近ソースコード規模が大きくなりバイナリコードが64kBを超えることが多々あります。
64kBを超える場合、Buildに成功しても書込に失敗することがあります。ログでは普通に書込に成功しているようでも実行すると起動しないという事が増えました。
書込前にUSBコネクタを抜き差しし、シリアルポートの接続し直しをしてbuild->書込をすると成功する可能性が高いなという印象を持っています。
オブジェクト自体はベクター殿のストレージをお借りしています。
https://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an051501.html 免責事項
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