乾電池に電池容量表示が無い理由を知りました。

最終更新日:2021/5/25

最近二次電池の調査をしています。UPS的な使い方の出来る電池を確立したいが為です。
二次電池の選定では容量が判断材料のひとつなのですが、その過程で『一次電池である乾電池の仕様表示に容量表記ってないな』という疑問をいだきました。調べて見たところすぐに検索に引っかかりました。

パナソニックに資料によると、乾電池は、内部抵抗が負荷によってが大きく変化する性質があり、使用する電流により電池容量が大きく異なってしまうため 表示しない そうです。
そのため目安情報として 定電流連続放電時( 終止電圧0.9V)の持続時間 を提供しているとのことです。

定電流連続放電時の持続時間
アルカリ電池 定電流連続放電(20±2℃)
20mA 100mA 1000mA
単一型 約800hrs 約130hrs 約5.5hrs
単二型 約380hrs 約55hrs 約2.2hrs
単三型 約140hrs 約20hrs 約0.9hrs
単四型 約58hrs 約8.2hrs 約0.35hrs

マンガン電池 定電流連続放電(20±2℃)
10mA 100mA 500mA
単一型 約800hrs 約60hrs 約6hrs
単二型 約400hrs 約26hrs 約2hrs
単三型 約100hrs 約6.8hrs 約0.5hrs
単四型 約50hrs 約2.5hrs 約0.1hrs

二次電池の電池容量表示は以下の概算式で判断出来ます。

電池容量(mAh) = 放電電流 × 定電流連続放電時間

この式を乾電池の参考値に当ててみると アルカリ単一電池の場合で、

16000mAh/13000mAh/5500mAh

となり、負荷による影響がとても大きいので電池容量表記を避けているわけです。また、アルカリ電池とマンガン電池でも単純比較が出来ないとの判断がされているようです。


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