システム実行でVBScriptを実行する

最終更新日:2021/3/23

LabVIEWでVBScriptを実行することを検討しました。Scriptの実行方法としては『システム実行』に掛けるか、ActiveXでコーディングすることになるかと思います。
ここでは単体で実行出来るVBScriptをLabVIEWからコールすることを検討します。

VBScriptは PDFファイルを纏めてフォルダに入れたモノをScriptにドロップすると、フォルダと同階層にフォルダ名+PDFで結合ファイルを作成するというモノです。実行環境にはAcrobatがインストールされている必要があります。

'**********************************************
' Acrobatを使ってフォルダ内のPDFファイルを結合するVBScript
' 入力フォルダ“ABC” 内部にPDF
' 出力ファイル“ABC.pdf”結合
'**********************************************
Option Explicit
 
Dim args
Dim f,n,ts,fp,fso,pdoc
Dim cntPDF
Dim cntOthers
Dim fn
Dim OutputFName
Dim CurDir
 
'初期化
cntPDF					= 0
cntOthers				= 0
Const PDSaveFull		= 1
 
Set args = WScript.Arguments
'パラメータ数チェック
If args.Count < 1 Then
	WScript.Echo "当スクリプトにフォルダをドラッグ&ドロップして処理を実行してください。"
	WScript.Quit
End If
 
Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
If Not fso.FolderExists(args(0)) Then
	WScript.Echo "フォルダが見つかりません。" & vbCrLf & "あるいはフォルダではありません。"
	WScript.Quit
Else
  	'出力先設定
	OutputFName	= fso.GetFolder(args(0)).Name
	CurDir		= fso.GetParentFolderName(args(0))
	fp	= fso.BuildPath(CurDir, OutputFName & ".pdf")
	With CreateObject("AcroExch.PDDoc")
		If .Create = True Then
			Set pdoc = CreateObject("AcroExch.PDDoc")
			'フォルダ内のファイルを一つ一つ確認する
		    For Each f In fso.GetFolder(args(0)).Files
		    	'拡張子を確認する
				Select Case LCase(fso.GetExtensionName(f.Path))
					Case "pdf":
						cntPDF = cntPDF + 1
						If pdoc.Open(f) = True Then
							.InsertPages .GetNumPages() - 1, pdoc, 0, pdoc.GetNumPages() - 1, True
							pdoc.Close
						End If
					Case Else:		cntOthers	= cntOthers + 1
				End Select
			Next
			.Save PDSaveFull, fp
			.Close
		End if
	End With
End If
 
MsgBox "結合ファイルを作成しました。"& vbCrLf &"PDFファイル数は" & cntPDF & "です。", vbInformation + vbSystemModal


これをLabVIEWで外部コントロールする方法としてシステム実行による手法を採ります。コマンドラインの書き方は、

wscript.exe {VBScript.vbsパス} {フォルダパス}

で良いはずで、コマンドプロンプトで実行すると以下のようになります。

LabVIEWからこのVBScriptを実行する場合ですが、以下のようにします。/cスイッチを忘れずに挿入してください。
また、cmd 無しでは機能しませんし、wscriptとすると、引数がうまく渡らないことが判っています。
コマンドラインに対する説明がなくなってきています。ここで一寸触れておきます。

https://www.pg-fl.jp/program/dos/doscmd/cmd.htm

上記サイトに触れられていることでいいのかと思われます。

cmdを明示化するのはコマンドプロンプトが起動しているかどうか判らないので明示的に起動させるためです。
続けてコマンドを実行させるためには cmd /c <command> or cmd /r <command> or cmd /k <command>と云う記述になるようです。/cと/rは同じで、<command>実行後cmdを終了させます。一方/kは<command>実行後cmdを終了せず残します。
/c,/r,/kを使用しなくても実行出来る場合がありますが、<command>に引数が有ったりした場合、必須になります。

/C (または /R /K) の後に続く文字列はスペースも含めてすべてコマンドラインと見なされるため、cmd.exe に他のオプションを指定する場合は /C (または /K)を必ず最後に指定します。


コマンドプロンプトを表示せずにコマンドラインを実行する方法は判りません。


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