トレイルカメラの調査

最終更新日 2022年8月5日

【INDEX】

  1. トレイルカメラ調査
  2. トレイルカメラの概観から、オリジナルモデルを求めることができないか検討しました。


amazonでハンファQセルズジャパン(DVR-Z4-SD-C)を購入したことを切掛にトレイルカメラについてきちんとした理解が必要だと思いました。記録に残します。

まずは購入したDVR-Z4に関する調査です。

いろいろ調べてゆく内に、この商品はOEMとして広く普及しているということが判りました。ハンファQセルズジャパンもOEM先の一つなんですね。取説だけは各社が用意しているようです。同様にサンワサプライもOEM先でした。サンワサプライは取説のダウンロードが可能でした。
オリジナルがどれなのか判っていません。
また、今回購入した商品がV1.1で有った点を検討しました。ハンファQセルズジャパンの商品でアマゾン扱いの古いバージョンのモノが残っているようです。見分け方ですがUSBポートがMiniUSBだと古いバージョンでMicroUSBだと新しいバージョンといえます。添付のUSBケーブルでも判断可能です。そしてV1.1ならSDXCをサポートしているようですが、昔のバージョンはSDHCのみの対応のようです。結構な違いです。

  • 形状は同じです。柄はメーカ毎に多少異なるようです。迷彩柄が多いことは明らかです。
  • パッケージ内容は同じです。TFカードは基本オプションですが、添付しているパッケージもあります。
  • H501とDVR-Z4は外観上同じなのでほんと注意が必要です。価格では判断出来ません。
    SDXC規格対応やトリガ応答速度の点でもV1.1の方が明らかにいいです。
    待機時の消費電力も明らかに少ないです。ただ、動作時の消費電力比較がありません。
  • 400-CAM098にはオプションとしてACアダプタが用意されています。
  H501 DVR-Z4 400-CAM098
外観
ブランド Enlleo ハンファQセルズジャパン サンワサプライ
価格 6800(amazon) 8980(amazon) 12800(三和ダイレクト)
USB Mini Micro Micro
イメージセンサー 500万画素 CMOSセンサー 800万画素 CMOSセンサー 800万画素 CMOSセンサ
静止画撮影解像度 4000×3000
3264×2448
2592×1944
2048×1536
1280×960
5200x3900(デジタル補正)
4608x3456(デジタル補正)
4000x3000(デジタル補正)
16MP(4608×3456P)
12MP(4000×3000P)
8MP(3264×2448P)
5MP(2592×1944P)
3MP(2048×1536P)
1MP(1280×960P)
5200x3900(デジタル補正)
4608x3456(デジタル補正)
4000x3000(デジタル補正)
16MP(4608×3456P)
12MP(4000×3000P)
8MP(3264×2448P)
5MP(2592×1944P)
3MP(2048×1536P)
1MP(1280×960P)
動画解像度 1920×1080
1280×720
720×480
640×480
320×240
3840x2160/10fps
2688x1520/20fps
1920x1080/30fps
1280x720/60fps
1280x720/30fps
848x480/30fps
720x480/30fps
640x480/30fps
320x240/30fps
3840x2160/10fps
2688x1520/20fps
1920x1080/30fps
1280x720/60fps
1280x720/30fps
848x480/30fps
720x480/30fps
640x480/30fps
320x240/30fps
記録メディア microSD(SDHC規格対応 microSD(SDXC規格対応)
512GB
microSD(SDXC規格対応)
512GB
人感センサー距離 最大20m 最大20m 最大20m
検知角度 40° 60° 60°
トリガー速度(撮影速度) 約0.45秒 0.2秒 0.2秒
電源 単三電池4本
DC6V1.5A
単三電池4本
DC6V1.5A
単三電池4本
DC6V1.5A
重量 142g
約225g(乾電池4本含む)
142g 142g
サイズ 75mm x 104mm x 43mm 約W74.6×D43×H104mm 約W74.6×D43×H104mm
赤外線LED 2灯の赤外線LED 2灯(850nm / 可視光) 2灯(850nm / 可視光)
防水・防塵 IP66 IP66 IP66
動作環境温度   -20〜60℃ -20〜60℃
保証期間 1ヶ年  1ヶ年 6ヶ月

トレイルカメラの概観から、オリジナルモデルを求めることができないか検討しました。

まずは先人の情報からトレイルカメラのメーカをリストアップしようと思いました。
Amazonで入手可能なトレイルカメラは1万円前後で購入できるのは中国製がほとんどです。この類の商品はオリジナルのコピーと思われます。オリジナルメーカが中国にある工場で生産したら、ある程度の時間を置くとコピー品がとても安価に出回るという流れかと思います。

先人がお勧めしているメーカは以下のとおりです。アメリカ・カナダのメーカが目立ちます。

  1. スパイポイント 米国
  2. ステルスカム 米国テキサス州
  3. ブッシュネル 米国 日本語サイトあり
  4. レコニクス 米国
  5. ハイクカム 北海道
スパイポイント】

https://www.spypoint.com/en

結構安価なモデルがあります。只スペックの詳細を調査しづらいサイトです。

ステルスカム】

https://www.stealthcam.com/

外観の大きなモデルしかないのでしょうか?これだという特徴が見いだせません。

ブッシュネル】

https://www.bushnell.jp/

日本語サイトに紹介されている商品は5万円前後のようです。電池6本は戴けないですね。
技適が通っていないためか日本語サイトにはWiFi機能等があるモデルは紹介されていません。

レコニクス】

https://www.reconyx.com/

幾つかある商品比較が出来るのですが、、そこそこ高いです。

ハイクカム】

https://hyke-store.com/

SIM対応だと6万円以上のものもラインナップにあります。
普及機で3万円前後でしょうか?
ハイクカム SP3の構造はなかなか良いです。木に固定した状態で電池やTFカードの交換も出来ます。また、技適も通っているようです。

DVR-Z4のようなLCDが直接外部に晒されている商品はないですね。ハイクカム SP3はその点よく出来ています。

次にAmazonサイトで『トレイルカメラ』で検索すると無数にリストアップされました。5000件以上がヒットしているようです。幸いブランドリストがありましたので、それを利用します。

ブランド 外観 スペック等
SecuSTATION SC-ML63
寸法:110mm x 90mm x 55mm
重量:172g
電源:単三4本 DC 6V-1.5A
ストレージ:TF(SDHC)
防塵/防水:IP65
撮像素子:未表記
トリガ遅延時間:未表記
SC-ML62
寸法:136mm×98mm×76mm
重量:約270g
電源:単三形アルカリ乾電池8本 DC 6V-1.5A
ストレージ:SDHC'32GB
防塵/防水:IP56
撮像素子:500万画素
トリガ遅延時間:未掲載
SC-MB68
寸法:幅95mm×高さ135mm×奥行75mm
重量:約282g
電源:単三形アルカリ乾電池8本 DC6V-1.5A
ストレージ:SDXC/最大128GB
防塵/防水:IP56
撮像素子:800万画素
トリガ遅延時間:未掲載
K&F Concept A101X
寸法:122 * 92 * 57mm
重量:185g
電源:DC6V1A 単三4本
ストレージ:SDカード MAX32GB
防塵/防水:IP66
撮像素子:
トリガ遅延時間:0.2秒
JPKF35.006
寸法:10.5 x 7 x 4 cm
重量:180 g
電源:単三4本 DC6V1.5A
ストレージ:SDカード MAX32GB
防塵/防水:IP56
撮像素子:16000000
トリガ遅延時間:
ブッシュネル(Bushnell) 119938C
寸法:
重量:
電源:
ストレージ:
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:
119930CWM
寸法:
重量:
電源:単三電池6個
ストレージ:
防塵/防水:IP54
撮像素子:3MCMOS
トリガ遅延時間:0.7秒
AutoPilot
寸法:
重量:
電源:
ストレージ:
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:
トロフィー119717CW
寸法:22.86 x 15.24 x 10.16 cm
重量:454 g
電源:
ストレージ:SDHC/32GB
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:
サンワダイレクト 400-CAM091
寸法:W90×D76×H136mm
重量:約350g
電源:単三電池8本 または 4本
ストレージ:SDXC/最大256GB
防塵/防水:IP66
撮像素子:1300万画素
トリガ遅延時間:約0.2秒
400-CAM098
寸法:W74.6×D43×H104
重量:約142g
電源:単三電池4本 DC 6V-1.5A
ストレージ:SDXC規格/最大512GB
防塵/防水:IP66
撮像素子:800万画素CMOS
トリガ遅延時間:0.2秒
LIXADA 型番不明確
寸法:137 * 97 * 76mm
重量:261g
電源:単三電池8本
ストレージ:TF(8MB〜32GB)
防塵/防水:IP66
撮像素子:5メガピクセルCMOSセンサー
トリガ遅延時間:0.2-0.6秒
型番明記無し
寸法:13 * 8.5 * 4.5 cm
重量:160g
電源:2個の18650バッテリーまたはDC 5V
ストレージ:SDHC/32GB
防塵/防水:IP54
撮像素子:3MPカラーCMOS
トリガ遅延時間:0.8秒
寸法:
重量:
電源:
ストレージ:
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:
寸法:
重量:
電源:
ストレージ:
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:
Moultrie Moultrie AM-900i
寸法:21.21 x 13.84 x 10.29 cm
重量:626 g
電源:単3電池8本
ストレージ:
防塵/防水:
撮像素子:30 MP
トリガ遅延時間:0.4秒
MCG-14059
寸法:17.78 x 12.7 x 7.62 cm
重量:416 g
電源:単三電池4本
ストレージ:
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:
SPY POINT LINK-MICRO-S-LTE-V
寸法:
重量:612 g
電源:
ストレージ:
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:
FORCE-PRO
寸法:
重量:
電源:12 ボルト
ストレージ:SDXC/128GB
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:0.2秒
Shanrya ShanryaoghZK
寸法:
重量:459g
電源:単三電池8本 DC 6V
ストレージ:SDHC32GB
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:0.2秒-0.5秒
PR800ハンティングカメラ
寸法:
重量:441g
電源:単3電池8本
ストレージ:
防塵/防水:IP66
撮像素子:
トリガ遅延時間:0.2秒
寸法:
重量:251g
電源:単三電池4本 DC 6V、1A
ストレージ:SDXC/64GB
防塵/防水:
撮像素子:
トリガ遅延時間:
Acogedor 寸法:
重量:
電源:4xAAバッテリーまたはDC 5V
ストレージ:SDHC/32GB
防塵/防水:IP54
撮像素子:3MPカラーCMOS
トリガ遅延時間:0.8秒
寸法:
重量:392g
電源:2x18650バッテリーまたはDC 5V
ストレージ:SDHC/32GB
防塵/防水:IP56
撮像素子:
トリガ遅延時間:0.8秒
Spartan SG_B00XNJXVI8_US
寸法:
重量:
電源:
ストレージ:
防塵/防水:
撮像素子:8MP
トリガ遅延時間:


結局のところトレイルカメラの選定はどうしたらよいのか?
に、選び方完全ガイドが紹介されています。撮像ターゲットに対して目的や撮影環境、撮像時間を考慮して最適解を求める必要があります。

自分の場合、待機時間は十分ある間に撮影ファイル増大に伴う空き容量切れで停まってしまっていることから、大容量のストレージを搭載出来るモデルが必要です。また、車の通行事に静止画ショットを残したいのでトリガ遅延が短いことは重要なファクタです。

すべてのケースにマッチするようなモデルはとても高価なモノになってしまうでしょう?安価でも目的に合致するモデルを見つけたいモノです。


分解記事を掲載している先人が何人か見えました。部品構成等の言及している方は見えなかったのですが、高画質な写真が掲載されており、使用Chipについて調査してみました。

トレイルカメラの構成部品を検討して見ました。

電源は単三4本というケースが多いですね。8本というモデルは並列2組という扱いです。外部から供給する場合DC6V1.5Aのモノが多いですが、DC6V1Aに抑えているモデルも出てきています。
リチウムイオン二次電池を採用しているモデルもありました18650バッテリー2本というタイプです。この場合の外部電源は7.4Vと云うわけでは無くDC 5Vが多いです。リチウムイオン電池の使用温度範囲は-20〜60℃で低温域での使用に優位性があります。
DC6V1.5Aはソーラパネルで供給できる仕組みも整っています。

人感センサは結構 肝 なので情報が少ないです。

照度センサは カドミセル(CDS)が殆どですね

表示器は2inch程度のカラーLCDが多いですね。ファームの都合も有るのか画素数はQVGAかと思われます。

照明はφ5の白色LED1個でほぼ十分ですね。しかし夜間照明用の赤外線LEDはモデルによって個数が大きく異なるようです。やはり多い方が遠くのターゲットまで撮影出来るようです。

ストレージは殆どTF(MicroSD)カード対応ですね。ただ、有名メーカはSDカードです。TFカードはアダプタでSD化出来るので問題は無いですね。TFカードは可成り安価になりました。容量も1TBタイプも出ており検討に値します、現時点の価格を記録に残しておきます。
※新しいモデルで無いとSDXCに対応していないです。

メーカ 型番  規格 価格
SanDisk SDSQUA4-1T00-EPK SDXCクラス10 20,468円
SanDisk SDSQUA4-512G-EPK SDXCクラス10

8,871円

SanDisk SDSQUAR-256G-EPK SDXCクラス10

4,322円

SanDisk SDSQUA4-128G-EPK SDXCクラス10

2048円

SanDisk SDSQUA4-064G-EPK SDXCクラス10

1,428円

SanDisk SDSQUA4-032G-EPK SDHCクラス10

1,012円

プロセッサやメモリについて触れているカタログは殆どありません。内部メモリは相当のサイズなのではないかと思います。一方プロセッサはカスタムISP(イメージシグナルプロセッサ)を使っているのかなと思われます。汎用マイコンではとても処理仕切れません。
そこで分解記事が気になりました。
https://shuumatushakatsu.com/2021/08/16/wildlife/camera/other/t-disassembly
にプロセッサが写っていました。JL2235Aと読み取れます。検索すると、以下のサイトのみヒットしました。
https://wenku.baidu.com/view/e9a343de87c24028905fc30e

JL2235Aは台湾のJeilin Technologyという会社のHigh Quality Digital Image Sign al Proseccerであることが判りました。ただ、このサイトでは中身を見せてくれません。
Jeilin Technologyも会社情報を見るとDVR/DSC ICとTrail camera IC生産している会社のようです。
2019-09-03のNewsとしてトリガー時間が0.2秒の最新ハンティングカメラソリューションを紹介しています。このスペックは今回購入した DVR-Z4 の内容に合致します。JL3365Aというchipの内容に近いように思います。
ところが、これ以上深い情報取得ができません。残念です。


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