テクニカルターム語彙

最終更新日:2022/8/1

ここでは気になったテクニカルタームを備忘録として綴ってゆきます。

    用語説明
1 Pub/Subメッセージングモデル

MQTTの調査中に遭遇
このモデルは3つの要素で構築されます。

  • Broker(メッセージを仲介)
  • Publisher(メッセージを発信)
  • Subscriber(メッセージを受信)

このモデルの利点

  • プロトコルとTopicのみ知っていればPublisherとSubscriberは相互に知らなくてもやりとりが可能(疎結合というそうです。)
  • PublisherとSubscriberはそれぞれ別々に動的にスケール可能である
  • 1つのTopicを複数のパーティションに分けることによって並列にメッセージを処理できる

このモデルの難しい点

  • Topicの順序制御が出来きるのか?
  • 動的にPublisher、Subscriberの増減が可能とあるが実際の設計は難しいという指摘がある
  • 一方向のコミュニケーション リトライ出来るのか?
2 ゼロトラスト ゼロトラストとは、Forrester Research社が2010年に提唱した考え方で、“社内(ネットワーク内)は安全である”という前提に、境界を守るやり方では守れなくなった現状を踏まえ、「すべてのトラフィックを信頼しないことを前提とし、検査、ログ取得を行う」という【性悪説】のアプローチです。
3 半精度浮動小数点数

16bit浮動小数点数フォーマット half float
当初コンピュータグラフィックス用として提唱された。
現在ではディープラーニング(AI)において利用が活発化されており、富岳でもサポートさえている事で知られている

  • 符号ビット: 1 ビット
  • 指数部の幅: 5 ビット
  • 仮数部の幅=精度: 11 (明示的には10ビット)
4 Quick Charge Quick Charge(クイックチャージ)とは、米国QUALCOMM社が開発したスマートフォン・タブレットを高速で充電できる規格です。
Quick Charge 2.0充電規格の場合は、5V/9V/12V/20Vの4段階の電圧を使用しています。
Quick Charge 3.0充電規格では、3.6V〜20Vまで200mV刻みで電圧値を変動させることができ、接続機器の充電に最適な電圧値、電流値を調節して充電できます。
Quick ChargeはAndroid端末を中心に普及が進んでいます。ソニーモバイルXperia XZ2、SAMSUNG Galaxy S9などを含む多くのAndroidスマートフォンに対応します。iPhoneではXの時点で対応していません。
既にQuick Charge4/4+も制定されていますが、対応機種は限られているようです。
5 レイル・ツー・レイル動作 レイル・ツー・レイル動作のOPアンプは,出力電圧をほぼ電源電圧いっぱいまで取り出すことができる.
6 WebP WebPは、米Googleが開発しているオープンな静止画像フォーマット。
非可逆のWebPは1フレームのWebM(動画規格)である。
7 ONVIF対応 ONVIF(オーエヌブイアイエフ、オンビフ、Open Network Video Interface Forum)とは、アクシス、ボッシュ、ソニーの3社が立ち上げた
ネットワークカメラ製品のインターフェースの互換性を広げるために作られた規格標準化フォーラムです。https://www.onvif.org/
8 LoRa 「LoRa」は「Long Range」の略称で、米国のセムテック社の開発した無線の周波数変調方式です。「Long Range」という通り、長距離での通信が可能で、自前で基地局が設置可能な方式となっています。
9 LoRaWAN LoRaWANは、この「LoRa」の変調方式を採用したネットワーク規格で、「WAN」の部分は「Wide Area Network」の略称で「長距離広域ネットワーク」となります。
10 Electron

GitHubが開発したオープンソースのソフトウェアフレームワークのこと。

ChromiumとNode.jsを使っており、HTML、CSS、JavaScriptのようなWeb技術で、macOS、Windows、Linuxに対応したデスクトップアプリケーションをつくることができる。

11 Eclipse Eclipseは主にJavaで書かれており、主にJavaアプリケーションの開発に使用されています。
IBMが1990年代後半に立ち上げたプロジェクトのようです。
カレントバージョンは4。19だそうです。
Eclipse派生のプロジェクトは枚挙にいとまがない。
12 IFTTT イフトと呼ぶようです。IF This Then Thatの略です。
異なるソーシャルメディアやプラットフォームを連携させるWebサービスです。Instagram(インスタグラム)やGoogleドライブ、Evernoteといったプラットフォームの仲介役をになうモノだそうです。
13 ホワイトボックス ホワイトボックスとは、内部構造や動作原理、仕様などが公開されたり明らかになっている装置やソフトウェア、システムなどのことをいうそうです。
テカナリエ社代表のメッセージに『ブラックボックス化される技術を分解・分析で明るみにする事で、問題や課題を抽出。解決策や方向性を導く事で、
社会の発展や日本の成長に寄与する事を目的に活動しています。』とありました。
14 ライダーとレーダー

ライダー:Light Detection and Ranging(光検出と測距)
Laser Imaging Detection and Ranging(レーザー画像検出と測距)

レーダー:Radio Detecting and Ranging(電波探知測距)

電波を使うか光を使いか 
検出できる物体や物体の特徴のサイズは、波長を下回ることができない。
ライダーはレーダーよりもエアロゾルや雲の粒子の検出に向いており、大気の研究や気象学にとって有用

15 PTとVT PT Potential Transformer
VT Voltage Transformer
高電圧を測定するとき、まず電圧を正確な比率で大幅に降圧して、測定しやすい電圧に変換する必要があります。このとき用いる変圧器は、電力伝送用変圧器と区別して計器用変圧器(Potential Transformer)と呼ばれてます。
JISではPTが採用されていますが、IEC規格ではVTとなっています。
16 CMRとSMR 最近東芝のHDDを購入しようとしたとき『8TB(CMR)』と云う記載となっていました。ハードディスクドライブの記録方式が添えられるようになったのです。
SMR(シングル磁気記録方式:Shingled Magnetic Recording)というあたらしい記録方式が出てきたことに伴い、従来の書込方式であるCMR(従来の記録方式:Conventional Magnetic Recording)を明記するようになったようです。
17 UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)
BIOS (Basic Input/Output System)

UEFIとは、コンピュータ内の各装置を制御するファームウェアとオペレーティングシステム(OS)の間の通信仕様を定めた標準規格の一つ。従来のBIOSに代わるもの。UEFI対応ファームウェアを指してUEFIと呼ぶこともある。
BIOSとは、パソコンなどの主基板(マザーボード)などに格納されたコンピュータプログラム(ファームウェア)の一種で、起動時のOSの読み込みや、接続された装置・機器に対する基本的な入出力制御などを行うもの。

UEFIもBIOSもOSよりも先にファームウエアから読み込まれるファームウエアですが、UEFIは1:新しいブート形式でGPTの基づいたもの。BIOSは古くからのブート形式でMBRに基づいたモノ。セキュアブート機能が無い

18 データ プロセッシング ユニット(DPU) NVIDIAが提唱している第三のプロセッサ

ただでさえ通信に関する処理量が増加している今、ホストCPUにさらなる負荷をかければ、“本来の仕事”であるアプリケーション処理に多大な悪影響を及ぼすため、ホストCPUに代わってネットワーク/セキュリティ処理を担う
19 USBフラッシュフォーマット(UF2)

UF2は、MicrosoftがPXT( Microsoft MakeCodeと も呼ばれる)用に開発したファイル形式であり、MSC(マスストレージクラス、別名リムーバブルフラッシュドライブ)を介したマイクロコントローラーのフラッシュに特に適しています。

UF2ファイルは512バイトのブロックで構成

struct UF2_Block{
// 32バイトのヘッダー
uint32_tmagicStart0 ;
uint32_t magicStart1;
uint32_tフラグ;
uint32_t targetAddr;
uint32_tpayloadSize ;
uint32_t blockNo;
uint32_t numBlocks;
uint32_t fileSize; //またはfamilyID;
uint8_tデータ[ 476 ];
uint32_t magicEnd;
} UF2_Block;

20 I2CとSMBusの類似点と相違点 I2C:Inter-Integrated Circuit フィリップス社の開発した内部バスシステム
SMBus:System Management Bus システム管理バス
I2Cバスは、一般的なプリント基板における集積回路の効率的な通信および制御のためのシンプルな双方向2線式バスとして、1980年代前半にPhillips Semiconductors(現NXP Semiconductors)によって開発されました。
SMBusの仕様はI2Cに基づいており、1994年にIntelとDuracellによって定義されました。
主な違いとして、標準モードのI2Cの論理レベルはVDDに応じたものになりますが、SMBusの論理レベルは固定されています。多くの場合、VDDは3〜5ボルトであり、経験からしてこれは問題になりません。
別の違いとして、SMBusのクロックレートは100kHz以下に制限されていますが、I2Cにはより高いクロックレートをサポートする複数のモードがあります。
2つの最も顕著な違いは、タイムアウトと最低クロックスピードの要件です。 SMBusではClock-lowタイムアウト上限をマスタで25ms、スレーブで35msと定義しており、また最低クロックスピードが10KHzです。
21 「2段階認証」と「2要素認証」の違い

セキュリティ用語で「2段階認証」と「2要素認証」というよく似た用語があります。整理します。この2つの用語は厳密に異なります。

「2段階認証」は第1パスワードと第2パスワードが用意されていればこれを認めています。
「2要素認証」は

  • 知識情報(パスワードなど)
  • 所持情報(身分証明書や暗号鍵など)
  • 生体情報(声紋やその他の生体認証情報など)

のようなセキュリティ要素を2つ以上組み合わせてセキュリティ認証することを意味します。パスワードとパスワードという組み合わせは認めません。

マイナンバーカードも 12桁のIDとパスワードだけで認証するとなると知識情報のみの認証となりセキュリティレベルは低いことになりますが、実際のカードとパスワードの組み合わせとなればセキュリティレベルが上がることになります。

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