最終更新日 2023年12月18日
昨年2020年3月に購入したAndroid TV BOX Tanix TX6sのKODIを更新しました。いろいろトラブルがありましたので記録に残しておこうと思います。
Tanix TX6sのOSはAndroid10でした。GooglePlayを使ってアプリケーションの追加削除が可能です。
KODIは18.1のバージョンがインストールされていました。GooglePlayからUpdateを掛けたく検索したら19.3が存在することまでは判りました。Matrixと云うそうです。ところがUpdateする術が判りません。『開く』と『アンインストール』メニューは認識出来ます。
『開く』を実行すると18.1のKODIが起動してしまいます。『アンインストール』しても良いのか、、気になります。
結局Update出来ない理由はプレインストールのKODIがGooglePlayからインストールされたモノではないという点で拒否されていたようです。そして、勇気を絞って18.1を『アンインストール』することで19.3をインストールする事が可能となり、無事インストール出来ました。そもそもKODIのUpdateが必要な理由は何だったのか?
KODIを使っている理由は、IODATAのNASにあるライブラリを、ユーザ制限を掛けてTVで見るためです。
DLNAによるアクセスも可能です。が、この場合ユーザ制限出来ません。SMBによる制限を掛けるのが手っ取り早いと考えています。
KODI18.1でも実現出来ていました。ところが、NASを新しいモノ(HDL-AAX)に更新したところ、SMBでのアクセスに支障が出て仕舞いました。具体的には共有フォルダを登録することは出来るのですが、中身が空なのです。
HDL-AAXにもDLNAでのアクセスは可能です。この場合はKODI18.1からアクセス可能です。しかしこれは意図した形態ではありません。これまでに幾つかLANDISKを使ってきました。HDL2-Aに始まり、HDL-A、HDL-TAと使ってきました。いずれもKODI18.1からアクセス可能でした。しかしHDL-AAXはダメなんです。理由が判りません。
IODATAのサポートにも問い合わせをしましたが、クライアントがAndroid TV BOXという事も有り、いい加減な回答しかありませんでした。結局は先人の知恵をググるしかありません。
検索結果ですが、LANDISKとWindows10の話題が幾つか引っ掛かりました。『Windows10にUpdateしたらLANDISKの共有フォルダにアクセス出来なくなった』
自分の環境にもWindows10PCを入れて確認したところ、
- HDL2-AとHDL-Aは共有フォルダが見えません。IPアドレスによるアクセスも出来ませんでした。
しかしブラウザによる設定画面表示は問題無く出来ます。
PINGも通ります。- HDL-TAは共有フォルダが見えません。IPアドレスによるアクセスは問題ありません。出来ます。
ブラウザによる設定画面表示は問題無く出来ます。
PINGも通ります。- HDL-AAXは共有フォルダが見えません。IPアドレスによるアクセスは問題ありません。出来ます。
ブラウザによる設定画面表示は問題無く出来ます。
PINGも通ります。この件はIOのFAQに情報がありました。https://www.iodata.jp/pdf/win10_smb1.pdf
マイクロソフト社はWindows8以降段階的にSMBプロトコルのセキュリティ対策が実施され、Windows10からはSMB1.0を殺してしまいました。
LANDISKの採用しているOS(Linux準拠)はSMBの古いバージョン規格で実装されているためアクセス出来なくなってしまったというのが原因です。
対策としては、セキュリティ上の問題を無視して SMB 1.0/CIFS クライアント を有効にすることとなります。LANDISK側もHDL-AA頃からSMB3.0サポートを謳っています。このことがAndroidOSからのアクセスにも少なからず影響が出ているようです。
KODIのUpdateでこの問題が解決出来ないか? 結果としてUpdateしても解決しませんでした。ただ、対策も見えてきました。KODIのフォーラムによると、STBでSMBv1を使うとクラッシュするとあります。つまりKODIのサービス設定拡張で [SMBクライアント]-> [最小] = V2、[最大] = V3と云うように使用範囲を設定する事で、共有フォルダにアクセス出来る様になります。※この件はKODI18でも既にサポートされていたようです。※初期値は[最小] = なしだったようです。
もう一点注意が必要です。
ビデオソースの追加にて、これまではWindowsネットワーク(SMB)を選んで参照したかと思います。そうでは無く、『ネットワーク上の場所を追加』を選びます。
サーバ名にはNASのIPアドレスを入力します。
ユーザ名には共有フォルダのユーザ名
パスワードにはその共有フォルダのアクセスパスワードこれでOKを選んでください。
ビデオを参照に戻るかと思います。そこに smb://IPアドレス/ という項が出来たかと思います。参照ボタンを押して実際に登録したいフォルダを選んだらOKを押して完了します。
この方法でパスを設定しないとエラーが発生したり、中身が選択出来ない事になります。
この手順ですがKODIからnasneにアクセスしたい場合の王道として可成り前から公開されていた情報みたいです。
この変更によってHDL2-Aへのアクセスが出来なくなってしまいました。古いNASなので致し方ない部分があります。外付けHDDはそのまま新しいLANDISKに付け替え出来るみたいです。これで対処するしかなさそうです。
ただ、もしかしたらSMBv1を有効にしても大丈夫なのかもしれません。
KODI20.2にUpdateしました。
KODIが2023年6月の時点で20.2のUpdaterが出ていることを知り、TX6sのUpdateを実施しました。Nexusと云うそうです。
リビジョンアップでは無くバージョンアップなので、どんな機能が追加されたのか気になるところです。
リリースノートには5000近くの変更点があるとのことですが、AndroidSTBで使う分に何か大きく判る変更点や、バグフィックスは見いだせないです。実際にUpdateして見ました。
TX6s上のKODIからシステム更新をアクセスすると20.2が存在しますと提示されたので、そのままUpdateした次第です。
10分も掛からずUpdateが完了しました。基本的なパラメータも引き継ぎされたようです。実際に動画再生して見ましたが、起動時の画面以外、変更点がよく判りませんでした。ただ、19.3で作成したSMBのリンク先の幾つかが利用できなくなってしまいました。ハイライト表示です。ただ、リンク先を再度設定すればよいことなので大きな問題では無いのですが、IPアドレスでの設定が出来ないのか?当時の方法ではうまくゆかず、一般的なリンク先フォルダ参照で大きな問題無く使えることは判りました。現状自分が使う上では大きな問題は出ていませんが、もう少し様子見をしたいと思います。
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