車載用の半導体不足 マイコンではSTM32F103が顕著だそうです。

最終更新日:2021/6/4

車載用半導体不足が深刻になってきているようです。

半導体製品はリードタイムが長いです。そして車載用はカスタムチップが殆どで汎用では無い物が殆ど。新型コロナ禍でロックダウンで工場閉鎖、人々の車購入意欲減から一旦生産シフトが 巣ごもり需要なのかスマホ・ゲーム機等の部類に生産移行したようです。
一旦シフトが狂うと、要求があっても元に戻すのは大変のようです。
ワクチンのおかげか自動車工業の活動も活発になるも半導体部品は納入されません。在庫分で生産を進めるも一向に半導体部品は入荷せず、自動車生産は停滞しているようです。

半導体生産の足かせ要素は他にもあるようです。日本に限ったことなのかもしれませんが、

STマイクロのマイコンは車載用としてのシェアはルネサスよりは低いようです。医療機用だとかの汎用品として流通しているモノが多いです。その中のSTM32F103が相次いでOutOfStockです。そして見通しが立っていないようです。
こちらの原因は以下のように伝えられています。
https://community.st.com/s/question/0D53W00000V0eQ5/why-the-stm32f0-and-stm32f1-many-mcus-out-of-stock

びっくりしたのですが、知らぬ間にBluePillボードも根こそぎOutOfStockです。互換ChipのAPM32も品不足になっているみたいです。
そしてAmazon等へ出店する業者の不当な値上げですね。HiLetgoは2017年6月に290円だったのが2021年6月では1040円です。Raspberry Pi Picoの方が安価です。

コロナ前の流通状態にいつ戻るのか?STマイクロのジャン・マーク・シェリーCEOのコメントでは需要と生産能力の間の不均衡解消には1年以上は掛かるとのことでした。


車載用マイコンの場合、基本CAN通信ができる必要があります。STM32F103にはCANポートが用意されています。
STマイクロでCANポートが装備されているChipは多いですね。8bitマイコンでもあります。

CANポートはUARTポートでボーレートが1 Mbpsとか125kbpsのようにRS232Cのボーレートとは異なる仕様サポートが必要です。また、バスは電気的に専用chipを介する必要がありますが、SPI等を介してCANポート変換チップを接続するよりは勝手がいいですね。
末端のデバイスをCANバスに接続するためのマイコンとしてSTマイクロのchipは重宝されるのでしょう。


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