最終更新日:2024/8/19
8TBのHDDを動画保管用に購入しています。過去の情報にはなりますが、3.5"HDDは容量的には8TBが限界という間違った知識もあって、カテゴリ毎に詰め込んでいる次第です。
10年頃前リリースされはじめた8TBHDDは、当時ヘリウムガス充填モデルとか出ており、保存用としては難しいのかと思っていましたが、SEAGATEのBARRACUDAは普通のHDDでした。が、しかし、書込方式がSMR(Shingled Magnetic Recording)となっていました。主流のCMR(Conventional Magnetic Recording)と異なり、ガードバンドトラックがないとのことです。
昔カセットテープ等のアナログ記録で、ガードバンドトラックでL/R 或いは表裏面のクロストークを低減していたことを思い出すと、大丈夫かなと思って次第です。ただ、VTRの録画方式ではガードバンドトラックの解消の為、回転ヘッドを4個にする対策を施しクロストークを低減した高密度録画を実現しています。SEAGATEのBARRACUDAは8TBHDDに限らず、SMR方式を採用している様です。
自分は保管用に使用しようと思ったので、SMR方式で構わないのかなと思いました。Logitec社の資料によると、
SMR方式のハードディスクでは、プラッタの外周部に「メディアキャッシュ」と呼ばれるCMR方式での記録領域を設けています。最初にCMRのメディアキャッシュ内にデータを記録し、それをSMR領域に移すことでランダムライトの速度低下を防ぐという仕組みになっているのです。このため、大容量のランダムライトでメディアキャッシュを使い切ると、速度低下が発生してしまいます。
SMR方式はランダムライトを苦手としているため、データを頻繁に書き換えるシーンでの使用にはあまり適していません。一方で、容量が大きいデータはSMR方式のハードディスクで保存するのに向いているといえます。動画などの容量が大きくなりがちなデータは、それだけでひとつのブロックを埋めてしまい、不要なデータの書き込みが発生しづらいと考えられるためです。
ランダムライト時に速度低下を起こしてしまうケースが発生するのは、メディアキャッシュを使い切ってしまった場合に限られます。ただ実際問題として、カテゴリ毎に書き込もうとすると、HDDの移し替えが結構発生してしまうことが判りました。削除した領域へ、新たなデータを連続して書き込む際に、異様に遅い『待ち』が発生してしまいます。1時間ぐらい放っておくと回復することも判っています。
このことからNASに搭載するHDDはSMRはやめておいた方が良さそうです。『訳のわからない速度低下』が発生する可能性を否定できません。SEAGATE社はNAS用としてIronWolf と云うシリーズを提供しています。CMR方式でちょっと高いです。
免責事項
本ソフトウエアは、あなたに対して何も保証しません。本ソフトウエアの関係者(他の利用者も含む)は、あなたに対して一切責任を負いません。
あなたが、本ソフトウエアを利用(コンパイル後の再利用など全てを含む)する場合は、自己責任で行う必要があります。本ソフトウエアの著作権はToolsBoxに帰属します。
本ソフトウエアをご利用の結果生じた損害について、ToolsBoxは一切責任を負いません。
ToolsBoxはコンテンツとして提供する全ての文章、画像等について、内容の合法性・正確性・安全性等、において最善の注意をし、作成していますが、保証するものではありません。
ToolsBoxはリンクをしている外部サイトについては、何ら保証しません。
ToolsBoxは事前の予告無く、本ソフトウエアの開発・提供を中止する可能性があります。
商標・登録商標
Microsoft、Windows、WindowsNTは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
Windows Vista、Windows XPは、米国Microsoft Corporation.の商品名称です。
LabVIEW、National Instruments、NI、ni.comはNational Instrumentsの登録商標です。
I2Cは、NXP Semiconductors社の登録商標です。
その他の企業名ならびに製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
すべての商標および登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。