最終更新日:2024/9/27
作成日:2024/8/27
知らぬ間にRaspberry Pi Pico2がリリースされたようです。日本での正規代理店はスイッチサイエンスさんだそうですが、現時点で未発売となっています。
※スイッチサイエンスさんでは既にPicoとPico2の比較をしています。これによるとRP2350の高性能が良く判りPico2への移行はとても意味があると思います。
Raspberry Pi Pico2 | Raspberry Pi Pico | |
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CPU Core |
Arm Cortex-M33 RISC-V Hazard3 Dual-core@ 150MHz |
Arm Cortex-M0+ Dual-core@ 133MHz |
FPU |
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Operating Voltage | ||
Input Voltage Range | ||
CPU Speed | ||
Memory |
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Timer |
4-Alarm 1-RTC |
4-Alarm 1-RTC |
SPI | 2 | 2 |
I2C | 2 | 2 |
UART | 2 | 2 |
CAN | 0 | 0 |
Analog In |
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Digital IO |
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PWM |
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USB端子 |
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DC Current per I/O Pins[mA] | ||
Power Consumption[mA] | ||
PCB Size[mm] |
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Weight | ||
価格 |
\---(秋月) \990予定(スイッチサイエンス) |
\770(秋月) \836 (スイッチサイエンス) |
継続生産 |
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現時点ではArduinoIDEのRaspberry Pi Pico2が利用できるのかどうか把握していません。モノが入手できるまでには情報を集めておきたいと思います。
先人が消費電力の比較をされていました。実測で20.60mA(pico):14.6mA(pico2)とクロックが上がったにもかかわらず、3割ほど省エネって事のようです。
また、Pico2は2040年1月まで継続生産すると宣っています。この宣言はびっくりです。
Pinアサインには変更はなさそうです。
Pin Pico
信号名Pico2
信号名備考 1 GP0 GP0 2 GP1 GP1 3 GND GND 4 GP2 GP2 5 GP3 GP3 6 GP4 GP4 7 GP5 GP5 8 GND GND 9 GP6 GP6 10 GP7 GP7 11 GP8 GP8 12 GP9 GP9 13 GND GND 14 GP10 GP10 15 GP11 GP11 16 GP12 GP12 17 GP13 GP13 18 GND GND 19 GP14 GP14 20 GP15 GP15 21 GP16 GP16 22 GP17 GP17 23 GND GND 24 GP18 GP18 25 GP19 GP19 26 GP20 GP20 27 GP21 GP21 28 GND GND 29 GP22 GP22 30 RUN RUN RUN は RP2350 のイネーブル ピンで、約 50kΩ の内部 (オンチップ) プルアップ抵抗が 3.3V に接続されています。RP2350 をリセットするには、このピンをローにショートします。 31 GP26(ADC0) GP26(ADC0) 32 GP27(ADC1) GP27(ADC1) 33 AGND AGND AGND は GPIO26-29 のグランド基準であり、これらの信号の下に別のアナログ グランド プレーンが走っており、このピンで終端します。ADC を使用しない場合、または ADC のパフォーマンスが重要でない場合は、このピンをデジタル グランドに接続できます。 34 GP28(ADC2) GP28(ADC2) 35 VREF VREF ADC_VREF は ADC 電源 (およびリファレンス) 電圧であり、3.3V 電源をフィルタリングすることによって Pico 2 上で生成されます。より優れた ADC パフォーマンスが必要な場合は、このピンを外部リファレンスとともに使用できます。 36 3V3Out 3V3Out 3V3 は、オンボード SMPS によって生成される、RP2350 とその I/O へのメイン 3.3V 電源です。このピンは外部回路に電力を供給するために使用できます (最大出力電流は RP2350 の負荷と VSYS 電圧によって異なるため、このピンの負荷を 300mA 未満に保つことをお勧めします)。 37 3V3_EN 3V3_EN 3V3_EN はオンボード SMPS 有効ピンに接続され、100kΩ 抵抗を介してハイ (VSYS) に引き上げられます。3.3V (RP2350 の電源もオフ) を無効にするには、このピンをローに短絡します。 38 GND GND 39 VSYS VSYS VSYS はメインのシステム入力電圧で、許容範囲 1.8V 〜 5.5V で変化し、オンボードの SMPS によって RP2350 とその GPIO 用の 3.3V を生成するために使用されます。 40 VBUS VBUS VBUS はマイクロ USB 入力電圧で、マイクロ USB ポート ピン 1 に接続されます。これは通常 5V です (USB が接続されていないか電源が入っていない場合は 0V)。 D1 SWCLK SWCLK D2 GND GND D3 SWDIO SWDIO GP25
UserLED
UserLED
GP23
PowerSelect ピン
PowerSelect ピン
GP24
VBUS Sense ピン
VBUS Sense ピン
GP29
A3 VSYSsense A3 VSYSsense A4 onboardTemp onboardTemp Arduinoの対応ですが、伯爵はrelease4.0.1でRP2350に対応しています。素晴らしい!
https://github.com/earlephilhower/arduino-picoまた、WiznetはW5500-EVB-Pico2をリリースするようです。W5100S-EVB-Pico2はリリースするのかな?
https://docs.wiznet.io/Product/iEthernet/W5500/w5500-evb-pico2
https://eshop.wiznet.io/shop/module/w5500-evb-pico2/RP2350のデータシートは既に公開されており1346ページもありますね。ちゃんと目を通す必要がありそうです。
Pico2のデータシートもありました。ここにはPico->Pico2の変更点が書かれていました。
- double the on-board flash (2 MB → 4 MB)
- an upgrade from RP2040 to RP2350, which includes the following improvements:
- higher core clock speed (133MHz → 150MHz)
- double the on-chip SRAM (264 kB → 520 kB)
- more powerful Arm cores (Dual-core cortex M0+ → Dual Cortex-M33)
- RISC-V cores (none → Hazard3)
- new security features, including Arm TrustZone for Cortex-M, signed boot, 8 kB of antifuse OTP for key storage, SHA-256 acceleration, a hardware TRNG, and fast glitch detectors
- upgraded interfacing capabilities, increasing from 2 PIO blocks (8 state machines total), to 3 PIO blocks (12 state machines total)
スイッチサイエンスさんでは\990で販売開始したようです。在庫100以上とありました。ところがマルツパーツさんは在庫0です。
W5500-EVB-Pico2が入手できるといいのですが、、、
2024年9月12日
性能比較レビュー記事がありました。『前モデルから1.5倍高速化』となっています。
割込遅延時間も改善されているとのことです。実測で23.6μ秒->17.2μ秒に短縮しているようですが、そもそもこの遅延時間は気になりました。MicroPython内部処理の問題かも知れませんね。125Mのクロックで、I/O処理も可成り速いと感じていたPicoなのでオータが間違ってないかと思った次第です。
2024年9月27日
マルツパーツよりPico2が届きました。早速 Pico と置き換えてコーディングすべきですが、急ぎの作業が入ってしまったのでちょっと先延ばしにします。
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