最終更新日:2021/5/20
終焉したArduinoプロジェクトを調査する過程で Papilio というプロジェクトがヒットしました。判る範囲で調査し記録に残しておこうと思います。
PapilioというのはFPGA版Arduinoというカテゴリになっています。開発元はGadget Factory(http://store.gadgetfactory.net/)とのことです。
『FPGAで何か作ってみたい!!』そんな思いを手軽に実現する最適なFPGAボードがPapilioです。開発が継続されている気配はないのです、http://www.gadgetfactory.net/papilio-wiki/は404エラーとなってしまいます。しかし、Shopは残っており、商品は現在も秋月で扱っているみたいです。
Papilioとは:CQ出版の書籍に紹介文がありました。 Papilioはラテン語では蝶を意味します。 |
Papilioと名称はいろいろなプロジェクトで使われており、単純にググってもヒットしません。
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開発環境はArduinoIDEをカスタマイズしたZAPIDE(ZPUino Arduino Papilio IDEカレントバージョンは 2.3.0か?)という環境となるようです。
2014年にはCQ出版から『FPGA版Arduino!!Papilioで作るディジタル・ガジェット』という書籍も出ておりバズることを期待していたと思いますが高機能過ぎたのでしょうか?
ZAPIDE2.3.0は January 12, 2015 にリリースされており、Arduino IDE (1.5.2) がベースになっているようです。Papilioのメリットについての言及がありました。
- ZPUino開発ソフトZAPIDE 書込ソフトPapilioLoaderは無料
- スケッチを描くと動く
- 画像出力が可能
- 高速動作プロセッサ(96MHz)
- 回路はBITファイルで提供
- 拡張ボード毎に専用回路を用意
FPGAボートとしてのメリット
- FPGA開発ソフトISEWebPACKは無料
- 評価ボードとして容量の大きいFPGAが搭載
- ダウンロード・ケーブル不要
- 汎用pinヘッダを採用
- IOpin48pin
- 低価格
組み合わせによるメリット
- ZPUinoはオープンソースなので改造、回路追加が可能
- 処理を高速化できる
- 画像出力が簡単に扱える
- シリアル通信が簡単に扱える
- ソフトウエア処理が追加可能
要はArduino互換マイコンとFPGAを同じボード上に配置して、FPGAで構築したIPをArduino側から利用し高速処理可能なArduinoプロジェクトを構築出来るようになった様です。
ArduinoとFPGAの融合はとても意味があります。
LabVIEWとFPGAの融合も意味がありました。これがArduinoとFPGAで実現出来るならうれしいと思います。多分頓挫したのは他社が追随せず、盛り上がらなかった事が原因なのかなと勝手に思う次第です。
ZPUinoは ZPUino 2.0 Beta 1 Release (2012/04/10) 以降リリースはないみたいです。
Gadget Factory Forumも余り活発とは云えません。
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