LANDISKのデータレスキュー

最終更新日2019年4月18日

IODATA社の「HDL-A」というNASを2014年頃から使用していました。「いました」という記述なのは、故障して使えなくなったからです。
ほぼ同時期に購入した「HDL2-A」というのも有るのですが、こちらはまだ元気で動いています。
データレスキューでも不用意に削除してしまったデータを救出すると云うのではありません。この場合は、EaseUSのようなアプリケーションで実現出来ます。

NASは、ほぼ24時間365日電源入れっぱなしで稼働していて、前日まで普通にアクセスしていました。

何が切掛だったのか?アクセスできなくなってしまいました。本体を確認するのも大変です。NASなので普段接する場所にありません。
確認したところ、緑のLEDが点滅しっぱなしでした。何らかの処理をしているのでしょうか?PCからpingを打ってみましたが、応答無しです。
大切なデータが入っているのですぐに対処に入りました。
※UPS等の対策はしていませんでした。瞬停が起きたのかもしれません。
※データバックアップは一部はしているモノの十分ではありませんでした。頻繁に更新するファイルが多く、バックアップは難しい。

基本ケース側/OSは諦めました。相当品が必要なので、早々に注文しました。今度もIODATA社のLANDISKにしました。HDL-TAと云うのがカレントバージョンになっていました。同じシリーズですが、内蔵HDDを移植して使う事は出来ない様です。DTCP-IP機能があるので、少なくとも暗号化がされていると思われます。
とはいうものの、一般データは吸い上げる必要があります。

NASという性質上、いろいろなPCからアクセスできるので、共有情報だとか、経理情報を置いてあります。
大切と思われるファイルのみ吸い上げられれば良いとして、データレスキューに臨みます。

LANDISKのようにメジャーなNASであれば先人の情報もたくさんあり、事前に十分な検討の元データレスキューすることにしました。

HDL-AはLinuxOS搭載のNASというカテゴリのようです。サーバ機能はsambaのようです。
HDDのフォーマットは外付け増設USBHDDの初期化実行時に把握できます。具体的には ext4 ext3

作業の流れですが、

  1. 故障したNASからHDDを取り出す
  2. 取り出したHDDをパソコンに接続
  3. LinuxOSを立ち上げる
  4. HDDからデータを取り出す

となります。

故障したNASからHDDを取り出す】

HDL2-Aの場合、簡単にHDDが取り出せるのですが、HDL-Aの分解はこつが必要です。
先人の記事を参考にします。
https://yoshida.blog.itsrv.net/archives/54.html
中身のHDDはロット毎に異なるようです。自分のはBarracuda(ST2000DM001)でした。
HDDのネジ穴にネジロックが付けてあるため、十分にトルクのあるネジ回しが必要です。
また、結構箱の中に埃が入り込んでいることも確認出来ました。

取り出したHDDをパソコンに接続】

取り出したHDDは普通にSATAのHDDです。
ST2000DM001の場合、

転送速度:6.0[Gb/s]
回転数:7200[rpm]
キャッシュ:64[MB]
シークタイム:8.5[m/s]

でした。そこそこ速いのでPCに接続する際にもSATAでそのまま接続したいほどです。
ただ、今回の作業はBeeBOXで行おうと思っているため、USBで接続せざるを得ません。
そこで「裸族のお立ち台USB3.0」を用意しました。

LinuxOSを立ち上げる】

LANDISKは10年以上前からLinuxをベースに作られた製品については、GPL下のライセンスにあるカーネルをはじめとするソフトウェアのソースコードを実費請求出来ていたそうです。※出典Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/LANDISK

取り出したHDDを認識させるためにはLinux系OSなら殆ど大丈夫のようですが、レスキューしたデータを保存先のNTFSのHDDにコピーすることも考慮すると、

WindowsPCにて、

USBメモリにインストールされたLinuxOSから起動し、

レスキューしたデータを元のWindowsPCのHDDにコピーする

と云う流れになります。

使いやすいOSとしてOSがインストールされたイメージファイルを提供しているUbuntuが一般的ですが、レスキュー用に専用のOSを提供しているメーカもあります。
「NAS-RESCUE」といいます。https://nas-rescue.com/
LinuxOSを意識しなくても起動OSをディスクに書き込んだメディアを提供しているため、指示通りに作業が可能です。Raid無しの1台版の場合5400円 失敗したら追加料金で復旧作業しますってスタンスですが。

Ubuntu以外のディストリビュータ:

HDDからデータを取り出す】

HDL2-Aの場合、簡単にHDDが取り出せるのですが、

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