レガシーデバイスの扱い どうしていますか?

最終修正日:2023/10/16

レガシーデバイスとは、過去に広く普及したが、すでに代替規格・製品などが存在し「時代遅れ」となった仕様や規格に基づく機器や装置のこととされます。

今でも計測機器はRS232Cの接続ポートを持っているものも有りますが、USBなりEthernet(RJ45)にほぼ移行されています。RS232Cのポートしかない計測器とPCとの接続は USBーシリアル変換ケーブル なるもので対応可能です。
このように代替接続出来れば良いのですが、出来ないモノもあります。
また、メディアについてもどう扱うべきかというのもあります。3.5"フロッピーディスクなんていうもの対象かと思います。

ここでは備忘録として方法論を記録しておきたいと思います。

まずはレガシーデバイスのリストアップですね

RS232Cデバイス】

RS232の物理的インターフェースでは無く論理インターフェースとしては今でも使われます。
ArduinoなどはUSB接続ですが、内部ではUSB-TTL変換し、RS232接続となっています。この仕組みは今でも多用されているようです。この場合変換chipデバイスが介在しており、ドライバソフトの流通性から3種類ほどが有名かと思います。

  1. FTDI(Future Technology Devices International)(FT232xx)
  2. 南京沁恒微?子股?有限公司(CH340)
  3. SILICON LAB(CP210x)

FTDIは比較的古いWindowsOSからドライバーがプレインストールされていたようです。

CHはWindows10であればプレインストールされているようですが、Windows7では自分でドライバの追加インストールが必要です

CPはWindows7ではプレインストールされているようです。VISTA,XPには専用ドライバの追加インストールが必要です。
参考:https://www.cqpub.co.jp/interface/contents/special/cp2102install/index.htm

Chip単体で扱うわけにはいかないのでRS232<->TTLのモジュール基板を利用する事になるかと思いますが、この場合メーカ品というのは殆ど無く、秋月電商さん等が扱う商品を利用するのがリーズナブルかと思います。

手軽なのはUSB<->RS232変換ケーブルかと思います。内部に変換Chipが入っているため、そのChipに有ったドライバソフトをインストールする必要はあります。Chip次第で通信速度の高速化を期待できます。

SCSIデバイス】

SCSI(Small Computer System Interface)はANSIによって標準化されたインターフェース規格です。
デージーチェインによる複数台の接続が可能ですが、現在では転送速度の問題やデバイス間距離の問題で使われなくなりました。
初期のフラットベッドスキャナはSCSIでしたが、今では基本USBですね。一部無線LANのみと云うものもあります。

SCSIをUSB変換する変換ケーブルが存在します。
Logitec社製USB-SCSI変換ケーブル(LUB-SC USB1.1)

Logitec社製USB-SCSI変換ケーブル(LUB-SC2 USB2.0)

IDEデバイス】

IDE(Integrated Drive Electronics)は米Compaq社と米Western Digital社によって開発されたハードディスク用の接続インターフェイスです。仕様上最大容量が528MB等 現在では使い物になりません。拡張されたEnhanced IDEも有ります。

現状のハードディスク用の接続インターフェイスはSATAで、変換ボードが提供されています。
とりあえずこの変換ボードを使用することでIDEのHDDからデータを吸い上げることが出来ますが、敢えてIDEHDDを使う意味合いはないのかと思います。

IDEデバイスをSCSIデバイスに変換する変換デバイスも存在します。しかし、現状敢えてSCSI変換する意味合いが無いと思います。

PCIスロットデバイス】

PCIスロットはPeripheral Component Interconnectスロットの略で周囲の構成要素を相互接続するスロットを意味します。転送速度の関係や32bitバス幅の制限から、PCIe(PCI-Express)に移行しています。それでもPCIスロットデバイスは存在するため、このデバイスを使うにはどうしようかという検討です。

新規でM/Bの購入が可能であれば、ATX或いはE-ATX規格のM/BにはPCIスロットが残っているモノがありますブリッジchipを載せて対応している様です。
また、産業用を謳っているちょっとお高いM/Bで、少し世代の古いモノを探すことで今でも使用する事は可能です。

そうで無ければ、PCIeの外部拡張BOXでPCIスロットを持つBOXを採用する事も考えられます。
スターテック・ドットコム・ジャパン株式会社が幾つか商品を出し続けています。※StarTech.comはカナダの会社です。
https://www.startech.com/ja-jp/cards-adapters/pex2pcie4l
https://www.startech.com/ja-jp/cards-adapters/pex2pci4
https://www.startech.com/ja-jp/cards-adapters/pex1pci1

セントロニクスデバイス】

USBセントロニクス(IEEE1284)変換ケーブルというのが存在します。
サンワサプライ USBプリンタコンバータケーブル USB-CVPRN が一例です。
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=USB-CVPRN

他にも中華製の商品はいくつかあるようです。

セントロニクスデバイスといえばプリンタが殆どで、プリンタ自体のライフサイクルが短いため、敢えて変換ケーブルを使わざるを得ないようなデバイスと使い続けることはないのかと思います。

3.5"フロッピーディスク】

Windows10で認識するドライバはワイ・イー・データが提供していたドライバがあります。OSにインクルードされていると思います。

ワイ・イー・データのモジュールユニットを内蔵したUSBフロッピードライブが未だ存在します。ただ、ワイ・イー・データ社が2019年解散したため、流通在庫を探すことになるかと思います。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980224/usbfdd.htm

Windows10環境下で使用できるようです。

5"フロッピーディスク】

5"のフロッピーディスクメディア自体がほとんど存在しないですし、ドライブ自体も中古品をジャンクで見つけるしかなさそうです。
インターフェースもSCSIとかIDEだと思います。USB変換が必要です。


Windows10で認識するドライバが存在するドライブの有無はわかりません。

8"フロッピーディスク】

8"のフロッピーディスクメディア自体がほとんど存在しないですし、ドライブ自体も中古品をジャンクで見つけるしかなさそうです。
インターフェースもSCSIとかIDEだと思います。USB変換が必要です。
Windows10で認識するドライバが存在するドライブの有無はわかりません。

カセットテープ】

アナログデータで扱うモジュールがあるかと思いますが見つけられていません。
大昔のCP/M専用機ではカセットテープドライブが装備されていました。

8mmビデオテープ】

IEEE-1394接続してPC用のデータストレージとして使うデバイスがあったはずなのですが見つかりません。

DVビデオテープ】

IEEE-1394接続してPC用のデータストレージとして使うデバイスがあったはずなのですが見つかりません。


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