LINXforArduinoを試してみた

最終更新日:2017/2/6

LINKは LabVIEW MakerHub という団体が提供する 一般的な組込プラットフォームとの接続インタフェース です。
LIFAのサポートをNIが止めLINKへ移行すると明言しています。ただ、サポートはNIではなく LabVIEW MakerHub です。

https://sine.ni.com/nips/cds/view/p/lang/ja/nid/212478

VIPMを介して開発環境にライブラリをインストールします。最新版は3.0.1.

対応ターゲットはUpdate毎に増えているようです。把握しているデバイスをリストアップします。


  1. LINX環境整備
  2. LINXのExample紹介
  3. 実際に使ってみて
  4. 関連書籍紹介
  5. 余談


LINX環境整備】

手元のLabVIEW2016の環境にLINXを入れてみましたが、これは使える機能が限定されてしまいます。
LabVIEW Home Bundleを入手し、専用の環境を構築した方が得策のようです。

  1. LabVIEW Home Bundleのインストール
  2. NI-VISA16のインストール※LabVIEW Home Bundleないのものではなく最新版の方がいいです。
  3. LabVIEW Control Design and Simulation Module 2014のインストール※折角のライセンスなので
  4. LabVIEW MathScript RT Module 2014のインストール※折角のライセンスなので
  5. VIPM2016SP1のインストール※LabVIEW Home Bundleないのものではなく最新版の方がいいです。
  6. LINX最新版のインストール※VIPM経由
  7. ArduinoIDEのダウンロード/インストール


MakerHubの設定をします。ArduinoをUSBで接続しておきます。これ以前にデバイスドライバ等がインストールされている必要があります。
指定されたパスにライブラリを構築します。
実際に構築されたライブラリを確認しました。結構な量を書き出しています。
続いてファームウエアの設定をします。
ここで接続されているデバイスの種類/実際のデバイス/接続方式とドライバを選択します。
Settingを押してFirmwareのパスを設定します。ここを見る限りArduinoIDEを予めインストールして
おかないといけないことが判ります。
ファームウエアをダウンロードするためポートを指定します。
事前に作成済みのファームを落とすか改めてbuildしてファームを落とすかを選択して実行します
きちんと落ちるとここでExampleを開いて動作確認が出来ます。Lチカのサンプルです。
動きとしては、LINX用のファームを都度落として、通信してLEDの点滅を実現するというようなものです。
反応も遅いですし、LoopRateからして5msec掛かっていることが判ります。これを見る限り、『Arduino Compatible Compiler for LabVIEW』の方が興味深いです。
LINXはRasberyPiターゲットで試し直すとして、Arduinoでは余り意味がないという印象を持ちました

LINXのExample紹介】

Exampleの数は明らかにLIFAより多いです。基本的に相当する機能のExampleは用意されています。ただ、コンパイラでBuildしてダウンロードするという仕組みはないようです。Local/Remoteという選択肢があるのですが、この辺りが明確に理解できていないのが正直なところです。
もしかしたらLocal設定はLV2014でないとだめなのかもしれません。

実際に使ってみて】

とりあえず手元にArduinoUNO互換機があるのでExampleを動かしてみました。

アナログ入力の確認もしてみましたが、LIFAの方が結果が良いように思います。
Firmwareの比較が出来ないのでさてどうしたものか

やっぱりLINXを使うならターゲットはRasberyPiなのかと思います。こちらはライセンスフィーが発生しないので、LV2014環境を構築してから再度検証したいと思います。それまでにRasberyPi3も入手したいところです。

関連書籍紹介】

『LabVIEW Home Bundle』なり『LabVIEW MakerHub』に掛かる関連図書を検索しましたが現状は見当たりません。
ハードウエアを伴った紹介本が出ていてもおかしくはないのですが。。。

余談】

Exampleでの動作確認中LabVIEW2014を要求されました。LINXを使う環境はLabVIEW2014英語版に固定した方が良さそうです。この場合、ライセンスはLabVIEW Home Bundleなるエディションを購入して構築した方がよいように思えました。
$50でライセンス取得出来るようですが、日本で購入するのであれば秋月電子が安価のようです。

販売店 価格 備考
秋月電子 \5800(税込) 送料\500
代引き手数料\300
DegiKey \5,958 消費税は別であり、送料の扱いも注意が必要です
スイッチサイエンス −− SparkFun Inventor's Kit for LabVIEWの取り寄せ扱いのみです
アマゾン from $49.99 + $5.12 shipping 日本のアマゾンでは扱っていないようです。


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