2022年3月10日更新
※この記事はSeeed社のGroveモジュールをSTM32miniShieldで積極的に使いたいという主旨のモノです。
今更ですが、Groveコネクタについて触れておきたいと思います。
Groveは任意の入力または出力モデルをマイクロプロセッサに簡単に接続できるように設計されたオープンモジュラーシステムです。 ロボット工学、近接、モーション、環境、生物医学のカテゴリでグローブセンサーを提供しています。
開発元のSeeed社は中国深センは名古屋にも支店があります。また、基板製作でお世話になっているFusionPCBも傘下にあります。Seeed社がArduino互換のSeeeduinoというボードをリリースしており、会社としてはLeefLabとよく似た形態のように思います。
Groveを使用すると、接続、実験、およびプロトタイピングプロセスの簡素化が容易になります。 ジャンパーやはんだ付けは必要ありません。 300以上のGroveモジュールを開発し、さまざまなニーズを満たすことができる幅広いアプリケーションをカバーしています。 これらのオープンハードウェアだけでなく、オープンソースソフトウェアもあります。
実際Groveモジュールはたくさん用意されています。STM32miniShieldにはJSTのXHコネクタを採用しました。理由は2.5mmピッチで入手容易なコネクタだからです。
ArduinoはQIコネクタを採用していますが、極性が制限できないため気になりました。
Groveコネクタは2.0mmピッチです。これが不採用理由でした。コネクタ自体はLHE社のA2005と云うモデルかと思います(確証はありません。メーカが公開情報を提供していないからです)。https://www.lhecn.com/a2005/しかしGroveモジュールは魅力的です。そしてM5StickCもGrove規格を採用していることから、使用方法を検討しておく必要がありそうです。変換ケーブルがあればそれで良いわけです。一応調査しておく必要があります。
基礎となる情報はここかと思います。Grove Systemです。
MESH(メッシュ)は「Make、Experience、SHare」の略。ソニーの新規事業創出プログラムから生まれたプロダクトです。
作り、体験し、共有する。MESH なら、プログラミング言語を知らなくても、やりたいことをプログラミングで直感的に、簡単に組み立てることができます。
失敗しても大丈夫。何度も試行錯誤できるから、失敗と成功の体験が積み重なる。
積み重なった体験は自信となって、生きる力につながります。
プログラミングとものづくりを通して普遍的な力が身につくツール――それがMESHです。このプロジェクトでもGroveコネクタを採用しています。3.3Vの電源という制限はありますが、誤接続しても大きなトラブルに発展しないという点で使いやすい仕様なのでしょう。
Groveコネクタは4pinのモノしか無いようです。電源位置は共通で、基本はI2C用、ADCやDIOは2chずつ割り振って有るようです。SPIはどのように考えているのか判りません。
GroveI2C 1 SCL 黄色 I2C Clock ケーブルの色も純正の場合固定されています。 2 SDA 白色 I2C Data 3 VCC 赤色 Power for Grove Module, 5V/3.3V 4 GND 黒色 Ground GroveADC 1 A0 An 2 A1 An+1 3 VCC Power for Grove Module, 5V/3.3V 4 GND Ground GroveDIO 1 D8 Dn 2 D9 Dn+1 3 VCC Power for Grove Module, 5V/3.3V 4 GND Ground GroveUART 1 RX Serial Receive 2 TX Serial Transmit 3 VCC Power for Grove Module, 5V/3.3V 4 GND Ground Seeed Grove モジュールはこのコネクタを採用しているため、両端処理済みのコネクタで接続するだけで使用可能というメリットを前面に出しています。
残念ながら2.5mmピッチのコネクタに変換するケーブルはSeeedからは提供されていません。QIコネクタについては辛うじて存在するのですが。
そこで、正規ケーブルの方端をぶった切ってJST-XHコネクタに付け替え、STM32miniShieldとSeeedセンサモジュールを接続するのはどうでしょうか?Seeed社はGrove用のコネクタケーブルを安価に提供しています。スイッチサイエンスさんでは50cmケーブル5本で\539です。半分に切ってバラ端をXHコネクタ化すれば良いかと思います。
※M5Stack社から互換ケーブルがリリースされています。こちらは200cmモノがあります。線材の配色が異なります。
GroveI2C ケーブル JST-XH
1 SCL 黄色 I2C Clock ![]()
赤色 5V/3.3V 1 2 SDA 白色 I2C Data 黒色 Ground 2 3 VCC 赤色 5V/3.3V 黄色 I2C Clock 3 4 GND 黒色 Ground 白色 I2C Data 4
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50cmケーブル \120 スイッチサイエンス XHコネクタ4pin XHP-4 \5 秋月電商 XH用コンタクトSXH-001T-P0.6 \30(10個入り) 秋月電商 GroveGPSモジュールと接続する場合、STM32miniShieldの配置が異なるため注意が必要です。
クロス接続する必要があります。
GroveUART ケーブル JST-XH
1 SCL 黄色 RX ![]()
赤色 5V/3.3V 1 2 SDA 白色 TX 黄色 TX 2 3 VCC 赤色 5V/3.3V 白色 RX 3 4 GND 黒色 Ground 黒色 Ground 4
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[2022/03/10]GroveケーブルとM5Stackケーブルの違いについて
Seeed社が提供しているGroveケーブルとM5Stack社が提供するセンサケーブルの違いについて、実物を入手しましたので記録に残します。
- M5Stack社が提供するセンサケーブルですが、柔らかいです。芯線もAWG28かなと思います。また、コネクタにはロック機構が付いていません。バラ線では無く4芯フラットケーブルタイプです。芯線の色が黒赤黄白です。
- Seeed社が提供しているGroveケーブルはAWG24のバラ線です。ちょっと固く感じます。コネクタはロック機構があります。芯線の色が黒赤白黄です。
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