最終修正日:2024/12/2
日本では殆ど復旧していないエタノール燃料ですが、今朝(2024/12/2)の中日新聞朝刊で、ブラジルではアルコール燃料は一般的で、E100、つまりエタノール100%燃料を使用する方も見えること、アルコール含有分の割合が複数用意されていること、ヨーロッパ車では燃料内のアルコール含有分を検知して、エンジンの微調整(圧縮率、印加タイミング、噴射タイミング)をするという事が判りました。
2024年11月11日付け資源エネルギー庁資料で、『バイオエタノールの導入拡大』を謳っています。
現状のガソリンエンジンは、数%程度のエタノールを含有する燃料でも殆ど気にならない程度に使えるそうです。ただ、10%を超えてしまうと燃費が悪くなるとか、オイルシールの腐食等々、問題が発生するそうです。もちろん対策された装置であれば問題とならないのでしょうが。
そもそもエタノールは決して安価ではありません。製造コストが多大に掛かります。しかし、ブラジルではサトウキビから作られるエタノールを利用して、政府が推奨しており、燃料単価もガソリンに比較して安価となっています。
一方日本では、『カーボンニュートラル実現』に向けた施策の一つとしてガソリンの一部をバイオエタノールに置き換えるというモノのようです。エタノールはオクタン価が110を超えるためノッキング等の異常燃焼しにくい燃料です。しかし熱当量がガソリンの7割程度で、1%含有事に燃費が3%悪化するという単純計算が成り立ちます。
また、ガソリンよりも水に溶けやすいので腐食対策は必須です。
そして常温での揮発性もガソリンより高いためパッキン対策も重要のようです。
実際の走行では燃費低下だけでなく、高速道路での走行に支障が出るみたいです。日本でも一部のSS(サービスステーション)で、E10の燃料提供が為されているようですが。2012年4月から12年経ちますが一向に普及していないように思います。燃料キャップカバーにE10とかETBE22対応の場合
シールが貼られているようですが、気づかないですね。
JARI(日本自動車研究所)の資料にエタノール燃料の特徴が載っていました。
アルコール類の自動車用燃料としての一般的特徴
- 含酸素(分子に酸素を含む)
一酸化炭素(CO)、すす(黒煙)の排出が少ない
排出ガスの光化学反応性が低い
アルデヒドを生成しやすい- 高オクタン価、低セタン価
火花点火エンジンに適しているが、圧縮着火エンジンには適さない- 硫黄分が少ない
排出ガス浄化触媒の性能維持、硫黄酸化物(SOx)排出が少ない- 発熱量が小さい
燃費(燃料の容量あたりの走行距離)が悪い- 蒸気圧が低い
冷間時の始動性が悪く、未燃燃料の排出が多くなる- 材料への影響
アルコール種と材料の組み合わせによっては、金属の腐食、ゴムの膨潤、
樹脂の劣化の傾向がある- 石油代替燃料
天然ガス、石炭、農作物などから製造可能。(石油からも合成可能)自分が一番気にしたのはアルミニウムに対する腐食性です。ガソリンでは耐食性があるのに、同じ条件では腐食してしまうのであれば、簡単には移行できないのは明らかですね。
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