EV用バッテリの低温下性能

最終更新日:2022/11/29
作成日:2022/11/29

中国メディアの極目新聞2022年11月21日の記事が、日本のニュースにも流れてきました。それによると、大雪に見舞われた中国東北部でEV車のバッテリー交換所に長蛇の列ができる事態が発生という情報が流れました。

中国ではEV車の普及率は大変高いです。テスラ車が殆どだと思います。充電も急速充電が出来ればいいのですが、対応していない車種も可成り有るようで、電池をまるごと交換する『バッテリー交換所』というインフラが普及しているみたいです。

通常充電の場合、満充電には半日以上掛かり、少なくとも3時間程度は充電しないと使い物にはならないようです。
一方『バッテリー交換所』で有れば10分程度で交換完了する様なので、『ガソリン給油』並の感覚なのでしょう。

そもそもなぜバッテリー交換所に長蛇の列ができる事態が発生してしまうのか? EV車に搭載しているバッテリに起因しているようです。この記事のインタビューに答えているEVユーザは、『夏場は300km以上走行できたのに冬場は120kmしか走行できない』と答えています。急な大雪に見舞われてこんな事態に陥ったようです。

EV車は基本リチュームイオンバッテリを搭載しています。鉛蓄電池や、ニッカド電池、ニッケル水素電池は皆無のようです。
リチュームイオンバッテリは寒いほど容量が下がると云う傾向があることは知られています。環境温度が低いと内部抵抗が高くなり出力低下となるためのようです。
一方充電時は低温環境で実施した方が劣化が起きにくいということも判っています。しかし、低温下での急速充電は急激な劣化が起きるそうです。

初期のテスラ車の電池は劣化が酷く、5年も経てば電池交換が普通の扱いのようです。一方三菱社iMevに搭載されたリチューム電池は10年程度では電池交換が不要という電池だそうです。

低温環境下でもリチュームイオン電池の出力を高出力化しようという研究はあります。全固体型を使えば改善するのかという考えもありますが、『電解質に液体を用いないタイプでも、低温には弱いことが分かっている』とのことです。

今後のEV車の進化にも注視したいです。


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