Arduino PLC IDE なるモノがリリースされていました。

最終更新日 2022年12月22日

Arduino PLC IDEなるモノがリリースされていることが判りました。迂闊でした。
「IEC 61131-3標準言語を使用してプログラムできる」とあるのですが、ピンと来ません。ラダー線図とは異なるのでしょうか?そこからの調査が必要なことが判りました。

IEC 61131-3プログラミング言語

MONOistの過去記事にオムロン社員の方の記事がありました。PLCの国際標準プログラミング入門として6つほどリリースされているようです。参考にしました。

  1. PLCの国際標準プログラミング入門(1):IEC 61131-3とPLCopenの目的とは
  2. PLCの国際標準プログラミング入門(2):IEC 61131-3の特長〔前編〕5つのプログラミング言語と変数
  3. PLCの国際標準プログラミング入門(3):IEC 61131-3の特長〔後編〕プログラムのモジュール化
  4. PLCの国際標準プログラミング入門(4):PLCopenの「Motion Control FB」とは
  5. PLCの国際標準プログラミング入門(5):PLCopenの「Safety FB」とは
  6. PLCの国際標準プログラミング入門(6):IEC 61131-3の最新技術動向とJIS B 3503

1993年にPLCのプログラミング言語の国際規格「IEC 61131-3」が発行されたとの事。背景として、欧州を中心に「ハードウェアについてはメーカーの独自性を尊重するが、プログラミング言語は統一しよう」という動きが反映されているようです。
「IEC 61131-3」は従来主体だったラダー言語を含む「4言語+1要素」を規定しているとのことです。
日本でも公共建築工事標準仕様書でJIS B 3501(一般情報)、JIS B 3502(装置への要求事項及び試験)、JIS B 3503(プログラミング言語)B3503準拠のプログラマブルコントローラが指定されていますので重要です。

この記事では2013年時点の状況を踏まえています。欧米ではIEC 61131-3準拠がほぼ100%なのに対し、日本では半分以上が「ラダー言語主体」の従来型プログラミングツールを使っていると記しています。この部分が、Arduino PLC に踏み込めない所なのかと思います。どうしても大手のPLCメーカ依存開発環境を使う事になりうる要因かと思います。実際自分もomron、symac環境での案件とか、三菱melsec環境案件、キーエンスkv環境案件と案件企業ごとにグループ分け出来ます。
この記事では続いて、「円高の影響を受け変わりつつある」としているのですが、2022年までにArduino PLC案件はありません。部分部分でArduino PLC案件があってもいいように思うのですが。
その意味でModbusTCPスレーブデバイスをArduinoで構築して組み込んでゆく等努力も有りだなと思う次第です。

「IEC 61131-3」は“PLCアプリケーションの開発効率化”を目的としています。その為Sysmacだったりするとアドレス自体が目的によって割り当てられていますが、「IEC 61131-3」では外部IOは固定アドレスですが、内部変数は名前付けによる自動アドレス割付で、一種の隠匿となります。

 

従来
IEC 61131-3

Sysmac
@変数(信号名) A変数の型 Bアドレス
一般メモリ M100 運転準備 BOOL 自動割付
D0 風量 DWORD 自動割付
D10 運転日 DATE 自動割付
保持メモリ D100 累積運転時間 TIME 自動割付
デジタル入力 X00 ファン始動 BOOL %IX1.0.0
デジタル出力 Y01 ファンモータ BOOL %QX2.0.0
アナログ出力 D1000 風量 INT %QW3.0

窓の社に「PLC IDE 1.0」の紹介記事がありました。初物ですし、とても参考になります。

ArduinoPLCIDEをインストールして見ました。バージョンは1.0.0.0_20221205です。

実際にターゲットデバイスを入手して使ってみたいですね。また、既存のサードパーティデバイスがサポートされていないのか気になるところです。ただ、CPUスペックが可成り高いのでサポートされていないのでしょうね。


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