最終更新日2018年6月26日
Arduinoは『Arduino』という名前についてはArduino LLC および Arduino SRL が設計・製造を行い、登録商標を持っているものの、
ハードウェア設計情報のEAGLEファイルを無料で公開しており、ライセンス形態もCreative Commons Attribution Share-Alike 2.5 という形態で、
俗に言うコピーレフトライセンスのため、互換機が容易に製作できるため、有名な互換機もたくさん出ています。UARTの違い程度であればIDEはArduinoIDEがそのまま利用でき敷居は低いようです。ライセンスフィーが支払われている公式互換機以外に、中華製非公式互換機もたくさんあるようです。
また、ArduinoIDEはCPUもAVR以外も認められており、IDE1.8.1を見る限りArduinoAVR機はもちろん、公認・非公認の互換機、あるいは、AVR以外のCPUでも使えるように構成されていることが伺われます。ここでは互換機について、得られた情報を記録に残しておこうと思います。
公式の互換機はそれなりに情報があるので、非公認の互換機と思われる安価な中華機を中心に調査し、記録します。
以下に調査したメーカ(販売店)をリストアップし、コメントを載せます。【たぶん公式互換機】
公式メーカは独自のブランド名をシルク印刷している場合が多いです。
- サインスマート
https://www.sainsmart.com/arduino.html
正規品の半額ぐらいです。きれいな処理がされています。パッケージもきれいです。オリジナルのカスタム基板もあります。
秋月とかアマゾン等に出店しており入手しやすいです。- Boarduino
https://www.boarduino.web.id/
購入したことはありません。- Japanino
https://otonanokagaku.net/japanino/
学研のプロジェクトです。所有していません。このような商品があること自体うれしいです。- Adafruit METRO
https://www.adafruit.com/products/2488
価格は3割安程度です。AdafruitはArduinoに接続するセンサボードのオリジナルを提供しており、貴重なお店です。ここのドキュメントが頼りという場合が多いです。- Freeduino
https://www.freeduino.org/freeduino_open_designs.html- Freaduino
https://www.elecfreaks.com/tag/freaduino
ロボショップ等で扱われています。 ElecFreaks社製と思われます。
端子の扱いに特徴があります。- DFRduino
https://www.dfrobot.com/
中国・DFRobot社製
購入したことはありませんが、簡易包装で外観はコネクタの色分けに特徴があります。
秋月でも取り扱っており正規品の1/2ほどの価格でしょうか。【たぶん非公式互換機】
安価な互換機は静電気防止加工されたフィルムの袋にシールされて届くケースが多いです。
- Keyestudio
ここの商品は正規品の1/3程度の価格ですが、コネクタの半田付けもきちんとしており、きれいなパッケージに入っていてなかなか興味深い商品です。- EasyWordMall
正規品の1/8ほどの価格ですね。購入経験はありません。- OSOYOO
正規品の1/6ほどの価格でしょうか。購入経験はありません。- Kuman
ここの商品は正規品の1/3程度の価格ですが、コネクタが傾いて半田付けされていました。シールドを接続できません。パッケージは簡易パッケージですが十分です。【CPUが異なる】
AVRとは異なるCPUでシールド群の互換性を持たせた商品が幾つかあります。
- chipKIT
https://store.digilentinc.com/brands/chipKIT.html
Digilent社が扱うArduino互換ボードです。CPUがPICなんです。- BeagleBone Black
Arduino互換機としてはKeyestudioの商品に対して好印象を持っています。安価で、メイン商品は押さえており、パッケージもきれいです。
商品説明はちょっと不足かと思いますが。Amazonで一部の商品は購入でき、eBayならほぼすべての商品が購入できます。
ちなみにeBayで注文した場合10日ほどで納品されました。決済はPayPalですが、普通にクレジットカード決済で、PayPalを意識する必要はないです。最終的には郵便局が届けてくれます。Arduino/RaspberryPi関連商品で気になるのはシールドを嵌め込もうとしたときにコネクタの傾きで設置できない自体に陥る可能性があると云うことです。安易な商品が届くのは正直悔しいので、信頼できる商品を求めたいです。もちろん安価であってほしいです。
Arduino互換機として、最近使い始めたメーカにRobotDyn社があります。
https://robotdyn.com/
ここの商品は日本で入手するには正規代理店が見当たらないので大変ではありますが、並行輸入業者がそこそこ扱っています。海外には正規直販店も出しているようです。
AliExpress RobotDyn Official Store https://robotdyn.ja.aliexpress.com/store/1950989
Amazon Shop RobotDyn基本的にはArduino互換機等のボードメーカです。AVRだけでなくSTM32のボードなんかもリリースしています。なかなか丁寧な作りですし、互換機といってもオリジナリティがあります。
たとえばUNO互換機でクロックが12MHzだったり、USBコネクタがMicroBだったり、供給電流がオリジナルよりも大容量だったり、GND面がメッシュだったりといった具合です。
AliExpressのOfficial Storeでの価格は大変安価だと思います。MEGA2560互換機が8.56$(\944)だったりします。USBコネクタがMicroBであるのはとても意味があります。シールド基板を嵌めるとUSBコネクタとシールド基板に実装された部品のリードが接触します。ショートしてしまいます。USBチップが異なるためICSPのピンヘッドもなくなりさらに都合がいいです。
USBの通信レートは普通に115200bpsで安定しているようなので、問題点が見当たりません。STM32MiniSystemというMapleMini互換ボードもまた興味深いです。一般にいうBluePillボードなのですが、黒いです。独自だし、ボードの幅もMapleMiniです。
STM32duinoとしてすぐに使えるよう、ブートローダを書き込み済みの商品もあれば、素のモデルでより安価なものも提供されています。
このボードはなかなか良いです。民間プロジェクトでの使用例が紹介されています。
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