農地相続

最終更新2023年11月16日

『農地相続』をテーマにしました。
『その農地、私が買います』と云う本は直接農地相続に関連付かないのですが、過疎化が進む地区での就農者不足で、農地相続さえままならぬ土地を 太陽光発電事業者に売却して脱農する方が広まる中、周辺農地を買って就農するという作者(高橋由美子氏)の意気込みが綴られたエッセイです。
30代の女性が就農するというなかなか希有なお話しですが、この本の出版後の反応で、

という反応があったそうです。

自分は父からの相続で『農地相続』しました。自分の代はなんとかなるとして、問題は次の代です。
子供は女の子一人で、これから結婚をするかと思うのですが、結婚相手が農業に興味ある可能性はほぼ0でしょうから、農地をどうするか、自分が生きている内に決めておく必要があります。住宅地に家と土地もあり、単純に『相続放棄』は得策ではありません。
自分の周りでも、『農地相続』の対策として地区集団で太陽光発電会社に貸すという行動を取りました。相当のミカン畑が太陽光発電パネルに変わりました。もう十年ぐらい経ちますが、特にトラブルは耳にしません。相続された方も見えたと思いますが、ただ、雑種地の『農地相続』をし、その相続税が基礎控除額内に収まっていれば、それで良しという事なのかもしれません。
厄介なのは相続税が発生した場合、税は現金支払いなので、土地しか無いような方は、どうやって現金化するのかという問題になります。農地なんて売れません。また、売る場合には相手が農家である必要があります。
市街化の宅地であれば売る術も出てくるのでしょうが、市街化調整区域の農地が売買されることなんて希の希でしょう。

ミカン畑(2010年)

太陽光発電所(2024年)

また、農地って結構相続税の評価格が高いのです。これをちゃんと理解しておかないといけません。
1反の田の固定資産税の評価格は、この地区の土地改良区内で14万円程度です。固定資産税は年2000円弱です。しかし、相続税の評価価格は倍率14倍で196万円となります。基礎控除額を超えていれば、10%の相続税として20万円が発生することになり、納得できるモノではありません。
この土地を他の農家さんに売却を検討すると、相場で70万円程度となるようです。
固定資産税は我慢できても、次の世代に大きな負担を残すのは気になります。
相続人が多ければ、吸収出来てしまうこともあるのでしょうが、農地は 負動産と云わざるを得ず、どうしたらよいのか早々の検討は必要です。
自分は父親と『農地相続』についてちゃんと話し合いをしていませんでした。母親とはそれなりに話していましたが、相続はある日突然発生してしまいました。猶予なんて有りません。いろいろなケースでの情報を仕入れておきたいところですが、一般の相続相談会では『農地相続』に詳しい方が対応してくれる事は希です。農協が開催する相続相談でも農地は別扱いです。

自分はあと何年生きられるか?自分の母親は100歳迄生きるのでは無いかと思っていましたが、突然90歳で亡くなりました。いつまで生きられるのか判りませんが、『農地相続』が絡むなら終活は早い段階で始めないと子供が受ける負担が重すぎます。


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