2023年2月24日新規作成
2023年2月28日最終更新今更ですが4桁7セグLEDモジュールについて調査しました。というのも時刻表示のためによく使うのですが、余り意識せず、AliExplessで0.56"のモジュールを購入しているとほぼ間違いなく上記のモジュールがヒットし購入できました。
しかしコロナ禍、電子部品不足等々でAliExplessからの購入がなかなか難しくなった頃から亜種を間違って購入してしまうことが発生しました。原因はサイトでの商品写真と実際の購入品が異なるという事が主な理由です。056"を購入したつもりが0.36"だったり、時刻分離のコロンが無かったり、ドットが全くない商品だったりと、いろいろなバリエーションがあるようです。
そして、コントローラはTM1637なのにライブラリによってドットコントロールが出来る出来ない等々の違いもあることが判ってきました。
このことから、この話題はちゃんと記録に残すべきだと感じました。※コロン点滅/ドット点滅を共通バイナリで実現するには「Grove_4Digital_Display」のpoint(ON/OFF)を使用する事を想定していますが、ちょっと問題があるため、対策方法論を提案します。
四川?特?光?科技有限公司のサイトからピックアップしました。手元のLEDの側面に記載されている記号から、多分このメーカのモノだと判断しています。
外観 | カソードコモン | アノードコモン | コメント |
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ELF-5463A | ELF-5463B |
0.56"高さ ピン数6×2 |
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ELF-5462C | ELF-5462D |
0.56"高さ ピン数7×2 |
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ELF-5461A | ELF-5461B |
0.56"高さ ピン数6×2 コロン無し |
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ELF-4401A | ELF-4401B |
0.4"高さ ピン数6×2 コロンあり |
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ELF-4402A | ELF-4402B |
0.4"高さ ピン数6×2 コロンあり |
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ELF-3491A | ELF-3491B |
0.39"高さ ピン数6×2 コロンあり |
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ELF-3461A | ELF-3461B |
0.36"高さ ピン数6×2 コロンなし |
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ELF-3462A | ELF-3462B |
0.36"高さ ピン数6×2 コロンあり ドットなし |
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ELF-2481A | ELF-2481B |
0.28"高さ ピン数7×2 コロンあり |
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ELF-2481C | ELF-2481D |
0.28"高さ ピン数6×2 コロンあり |
モジュールとして流通している7セグLEDは限られるようです。
0.56”モデルは5463が多いような気がします。
0.4”モデルはなかなかないです
0.39”モデルはなかなかないです
0.36”モデルは3461が多いようです。3462もあるにはあるようです。
0.28”モデルは3桁のものであれば表示用ではないもののありますね。Arduino用のTM1637のライブラリはたくさんあります。癖のあるものもありますし、中途半端なものもあります。UNOに適用はできてもSTM32'には適用できないとかいろいろあります。
Grove_4Digital_Display | #include "TM1637.h" | 単純なファイル名のためバッティングします |
avishorp/TM1637 | #include "TM1637Display.h" | 使いにくいと感じた |
jasonacox/TM1637TinyDisplay | #include "TM1637TinyDisplay.h" | このAPIは使いやすいといえるのか? |
reeedstudio/libraries/DigitalTube | #include "TM1637.h" | かなり古いライブラリ |
TM1637 | #include "TM1637Display.h" | avishorp/TM1637と同じ |
TM1637 Driver | #include <TM1637.h> | AKJ7/TM1637と同じ |
RobTillaart/TM1637_RT | #include "TM1637.h" | APIが独自 |
sevensegmentTM1637 | #include "SevenSegmentTM1637.h" | あまり使いたいとは思わない |
GyverTM1637 | #include "GyverTM1637.h" |
Grove_4Digital_Displayがベースのようです サンプルスケッチが興味深いです。 ロシア語というのが難点です |
自分は「Grove_4Digital_Display」を使っていますが、
- インクルードファイル名がユニークでなくバッティングする
- point()の挙動でコロンがあるタイプはコロンの点灯/消灯となるが、コロンがなくドットが4つの場合、4つのドットが点灯/消灯となり調子が悪い
というメリットでメリットがあります。ただ、AVR/ESP32/STM32/RP2040で動きました。
このライブラリのAPIを確認したところ、時刻用のコロン【:】の点滅には point(TRUE) をCallすることで表示更新する度にON/OFFを繰り返すようになっています。ON/OFFするセグメントのコードは0x80です。モジュール側でこの0x80に対する配線によって、コロン表示なのかドット表示なのかという事になります。
LEDモジュールが3461のようなコロンが無いモジュールの場合、0x80は各桁のドットに割当たっているようです。
「Grove_4Digital_Display」は4桁の表示器という事も有り必ず4桁分表示更新します。その際にドットは各桁に用意されているため全て表示されてしまうようです。
しかし、4桁表示するAPI Display()が呼び出すcoding()でpointFlagがTrueなら0x80が付与されてしまいます。
2桁目のみpointFlagを有効にすれば対策出来ます。ライブラリを弄ることは問題がありますが。
「Grove_4Digital_Display」を使ったまま表示部をカスタマイズする方法を検討しました。サンプルスケッチ「ClockDisplay」をレタッチしてみました。
ライブラリを弄ることは問題があります。そこでライブラリ内でprivate扱いの部分をソーススケッチに持ち出して関数を定義して使う事にしました。ドット用のセグメントは0x80のON/OFFで実現出来ます。
また、このバイナリコードのままLEDモジュールをELF-5463Bのモノに置き換えましたが、問題無くコロン表示点滅が出来るみたいです。
/* * 2023/02/27 T.Wanibe * 方法論が見つかったので記録に残す * 結局dot表示を制御するためには8bitのセグメント制御をするしかなさそう * 数字のセグメント情報はTM1637.hに記載があるので対応はできる * custom_display()というAPIを用意して対応する。 * */ #define TIMER_INTERRUPT_DEBUG 1 #define _TIMERINTERRUPT_LOGLEVEL_ 4 #include "RPi_Pico_TimerInterrupt.h" #include "TM1637.h" #define SEG_DP 0x80 #define ON 1 #define OFF 0 #define TIMER0_INTERVAL_MS 1000 int8_t TimeDisp[] = {0x00, 0x00, 0x00, 0x00}; unsigned char ClockPoint = 1; unsigned char Update; unsigned char halfsecond = 0; unsigned char second; unsigned char minute = 0; unsigned char hour = 12; static int8_t tube_tab[] = {0x3f, 0x06, 0x5b, 0x4f, 0x66, 0x6d, 0x7d, 0x07, 0x7f, 0x6f, 0x77, 0x7c, 0x39, 0x5e, 0x79, 0x71 }; //0~9,A,b,C,d,E,F #define CLK 18 //pins definitions for TM1637 and can be changed to other ports #define DIO 19 //TM1637Display tm1637(CLK, DIO); //GyverTM1637 tm1637(CLK, DIO); TM1637 tm1637(CLK, DIO); RPI_PICO_Timer ITimer0(0); //-------------- void custom_display(uint8_t bit_addr, uint8_t seg_data) { tm1637.start(); tm1637.writeByte( 0x44 ); tm1637.stop(); tm1637.start(); tm1637.writeByte(bit_addr | 0xc0); tm1637.writeByte(seg_data); tm1637.stop(); tm1637.start(); tm1637.writeByte(tm1637.cmd_disp_ctrl); tm1637.stop(); } //-------------- bool TimingISR(struct repeating_timer *t) { halfsecond ++; Update = ON; if (halfsecond == 2) { second ++; if (second == 60) { minute ++; if (minute == 60) { hour ++; if (hour == 24) { hour = 0; } minute = 0; } second = 0; } halfsecond = 0; } // Serial.println(second); ClockPoint = (~ClockPoint) & 0x01; return true; } //-------------- void TimeUpdate(void) { tm1637.point(POINT_OFF); TimeDisp[0] = hour / 10; TimeDisp[1] = hour % 10; TimeDisp[2] = minute / 10; TimeDisp[3] = minute % 10; if (ClockPoint) { custom_display( 0, tube_tab[TimeDisp[0]]); custom_display( 1, tube_tab[TimeDisp[1]] | SEG_DP); custom_display( 2, tube_tab[TimeDisp[2]]); custom_display( 3, tube_tab[TimeDisp[3]]); } else { custom_display( 0, tube_tab[TimeDisp[0]]); custom_display( 1, tube_tab[TimeDisp[1]]); custom_display( 2, tube_tab[TimeDisp[2]]); custom_display( 3, tube_tab[TimeDisp[3]]); } Update = OFF; } //-------------- void setup() { tm1637.set(7); //0..7 tm1637.clearDisplay(); //Timer1.initialize(500000);//timing for 500ms //Timer1.attachInterrupt(TimingISR);//declare the interrupt serve routine:TimingISR //マイクロ秒単位の間隔 if (ITimer0.attachInterruptInterval(TIMER0_INTERVAL_MS * 500, TimingISR)){ if(Serial){ Serial.print(F("Starting ITimer0 OK, millis() = ")); Serial.println(millis()); } }else{ if(Serial){ Serial.println(F("Can't set ITimer0. Select another freq. or timer")); } } } void loop() { if (Update == ON) { TimeUpdate(); } } |
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